介護職で働こうと考えたとき、長く働く仕事として将来性のある仕事なのか気になる方もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、介護職に将来性はあります。
というのも、現在日本では、人口は減少しているにも関わらず高齢者の割合は増加しており、今後さらに増える見込みだからです。
この記事では、そんな介護士の仕事の将来性があるといえる具体的な理由を紹介します。介護職への転職で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
介護士は需要が高く将来性がある
先ほど紹介したように、介護士は需要が高く将来性があります。
今後もますます少子高齢化が進み介護が必要な人が増えるうえに、介護職はAIにとられにくい仕事だからです。国が介護士の待遇の改善を進めるなど介護士を必要としているため、数十年後も需要が減ることはないでしょう。
介護士が将来性がある具体的な理由を、次の章でご紹介します。
介護士の将来性はあると言える5つの理由
介護士の将来性のあると言える理由は、以下の5つです。
- 需要が増える
- 国が待遇の改善を進めている
- 手に職をつけられる
- ライフスタイルに合わせて働ける
- AIに奪われにくい
需要が増える
最初に紹介したように、今後も介護士の需要は増えます。
総務省統計局の「人口推計」(2021年10月1日現在)によると、65歳以上人口は3,621万4千人です。前年に比べ18万8千人の増加となり、割合は過去最高の28.9%となっています。
それに伴い、厚生労働省の「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について
」によると2040年までには、約69万人の介護士が必要であると国が試算しているのです。
現在、介護士の人手不足は非常に深刻と言われているなか、今後も介護士の需要はますます増えるといえます。
国が待遇の改善を進めている
国も介護業界の深刻な人手不足を深刻な問題ととらえ、介護士の待遇改善に向け積極的な姿勢を見せています。2019年10月1日、経験や技能のある職員に重点化を図りながら、介護士の処遇改善を進めることを目的とした「介護職員等特定処遇改善加算」が設立されました。
厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、給料を引き上げた施設は49.7%、半分くらいの施設が給料を上げた結果となっています。
このことから、今後も介護職員への待遇は状況に応じて改善されていくでしょう。
手に職をつけられる
介護士の仕事は知識やスキル、経験が必要な専門職の仕事です。そのため、手に職をつけられる仕事といえます。
加えて、大学や専門学校に行かなくても、実務経験を積むことで取得できる資格が多いのも魅力のひとつです。資格を取得するとキャリアの幅も広がり、年収アップや転職のしやすさといったメリットもうまれるため、景気に左右されず働けます。
ライフスタイルに合わせて働ける
介護業界は、施設や事業所によってさまざまな職種があり、勤務形態のバリエーションも豊富にあります。正社員としての勤務はもちろん、パートや派遣、夜勤専従など働き方の選択肢が多く、特に女性は出産や育児とも両立しやすいです。
このことから介護業界は、自身のライフスタイルに合わせて働ける環境が揃っているといえるでしょう。
AIに奪われにくい
介護業界の仕事はAIに奪われにくい仕事です。
もちろん介護業界においてもロボットの導入は進んでいますが、利用者とのコミュニケーションや心のケアはAIでは難しいといえます。たとえ身体介護や行動情報などロボットと共存することはあっても、AIに仕事を100%取られることはありません。
そのため、介護士の仕事は生涯現役時代で生き残れる可能性は高いといえます。
男性の介護士に将来性ある?
介護職は女性が多いですが、男性介護士にも将来性はあります。
そう言える理由と男性介護士ならではの欠点について、この章で見ていきましょう。
将来性があるといえる理由
将来性があると言える理由は、以下の3つです。
- 力仕事ができ、重宝される
- 景気に左右されずに働ける
- 男性の介助がしやすい
なかでも「力仕事ができ、重宝される」点は男性介護士ならではの強み。
介護職の男女の割合は、5人のうち4人が女性です。介護の現場では力を必要とする業務が多いため、体力のある男性介護士がいると力を必要とする業務をカバーすることができます。「力仕事が得意な男性」というだけで、介護の現場では重宝されるでしょう。
男性介護士の欠点
一方で、男性介護士ならではの欠点も2つあります。
- 同性の職員が少ない
- 女性の介助がしにくい
業務中の日常会話や相談は同性同士の方が話しやすいうえに、女性の多い職場がならではの空気感が苦手な人にとってはストレスとなるでしょう。とはいえ、抵抗がない人にとってはデメリットと一概にはいえません。
介護士の3つのキャリアパス
続いて、介護士のキャリアパスについて紹介します。
まずは「介護福祉士」の資格取得を目指しましょう。というのも、「介護福祉士」は介護職の唯一の国家資格で、取得することでキャリアの幅が広がるからです。
そんな「介護福祉士」には、受験資格をがあります。いくつか方法はありますが、もっとも標準的な取得方法としてあげられるのが「実務経験ルート」です。
実務経験ルートでは、「介護施設で3年間の実務経験および実務研修を修了している」という条件を満たした人が試験を受けられます。介護福祉士を取得するためにも、実務経験はもちろん、資格の取得にも励みましょう。
また、「介護福祉士」からのキャリアパスは、以下の3つです。
- 上位資格の取得(認定介護福祉士など)
- 相談援助の職種に転職(ケアマネジャーなど)
- 事業所の運営
下の記事さらに詳しく解説していますので、気になった人は読んでみてください!
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まとめ
この記事では、介護施設や事業所で働く介護士の将来性や男性介護士の働くメリットやデメリットなどを紹介しました。
高齢化社会がますます加速することや、国が介護士に対して待遇の改善を進めていることから、介護士は将来性があるといえます。加えて、介護士として技術や知識を身に着けることで、手に職をつけ景気に左右されずに働くこともできるでしょう。
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介護職への転職を考えている人にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。