- 「介護職の男は底辺でクズばかりって本当?」
- 「男で介護職になりたいけど周りの印象が気になる」
上記のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論からいえば、介護職で働く男性は底辺でなければクズでもありません。「介護職で働く男性はまじめで優しい」と高い評価を受けており、力仕事が多い職種だからこそ「男性スタッフは重宝される」傾向にあります。
この記事では、介護職の男が重宝される理由を詳しく解説します。加えて、男性スタッフがクズではないと言い切れる理由も説明するので、胸を張って介護職を目指してください。
介護職の男が底辺でクズだと言われる4つの理由
介護職の男が底辺でクズだと言われる理由は、以下の4つです。
- 誰でもできる仕事だと思われる
- 3K・新3Kの仕事
- 年収が低い
- 介護施設でのニュースや事件のイメージ
誰でもできる仕事だと思われる
介護職は「未経験や無資格でもチャレンジしやすい仕事」ということから、誰でもできる仕事だと思われがちです。加えて、経験不要だからこそ採用ハードルが低く、学歴が問われる仕事ではありません。
日本は学歴で人間性を判断する風習があり、男性になるとその傾向が顕著になります。介護職は本来「社会貢献度が高く人の役に立つ仕事」であるものの、仕事内容を評価する人が少ないのが現状です。
その結果、介護職で働く男性はイメージのみで「常識がない人が多い」と思われてしまいます。
3K・新3Kの仕事
介護職は3K・新3Kの仕事であり、悪いイメージを持つ人が多いです。そもそも3Kとは「きつい・汚い・危険」といわれる仕事で、介護職は肉体労働が多いことから当てはまるといわれています。
3Kといわれる場面の具体例は、以下の通りです。
- 身体介護や長時間労働が多く「きつい」
- 排泄介助やオムツ交換が「汚い」
- 高齢者施設による感染症のリスクが「危険」
また「帰れない・厳しい・給与が安い」の新3Kにも当てはまり、ブラック施設が多いこともイメージの悪さにつながっています。
3K・新3Kで言われている労働環境の悪さは改善傾向にありますが、高齢化社会にともなう人手不足が原因でまだ厳しい状況が続いているのが現状です。
年収が低い
年収が低いのも、介護職で働く男性のイメージが悪い理由といえます。2020年現在、介護職の年収は平均363.1万円(参考:マイナビ介護職「介護のみらいラボ」)となっており、日本全体の平均年収が463万円であることから、100万円ほど安いです。
男女平等が唱えられる近年ですが「男性は稼ぐことに価値がある」という日本の風習が残っているのは否めません。そのため、年収の低さは底辺・クズといった悪い評価に捉えられやすいです。
介護施設でのニュースや事件のイメージ
利用者への虐待や犯罪などのニュースによるイメージがついてしまっているのも、底辺・クズと言われる理由の1つです。
実例でいえば、2016年7月に相模原市「津久井やまゆり園」で男性職員による事件がありました。無差別に入所者を傷つけたとして、介護職のイメージが大きく変わった要因でもあります。
また、職員同士のパワハラやセクハラ、施設内でのいじめも少なくありません。介護現場は常に何かしらの問題が起きているイメージを持たれていることから、職員の人間性まで疑われてしまうのでしょう。
介護職でクズ・底辺と言われる男の3つの特徴
介護職で底辺・クズと言われる男の3つの特徴は、以下の通りです。
- 報告・連絡・相談ができない
- 仕事を覚えられない
- 指示待ち
報告・連絡・相談ができない
報告・連絡・相談ができない職員は、底辺・クズと言われやすいです。そもそも、報連相は円滑に仕事をするためだけでなく、日常生活でも必要とされるマナーの1つです。
加えて、男性で仕事ができない人は悪いイメージを持たれてしまいます。報連相ができるか否かは男性職員の人間性・価値を問われる部分でもあるので、仕事するうえではしっかりと意識しましょう。
仕事を覚えられない
仕事を覚えられない男性職員も底辺・クズと言われる特徴の1つです。なぜなら、仕事を覚えられないと、周りに迷惑をかけるだけでなく出世も望めないためです。
また、仕事ができない要因にも直結するので、社会でバリバリ働く男性のイメージとかけ離れてしまいます。そのため、女性よりも男性の方がマイナスなイメージを持たれやすいのは否めません。
仕事を覚えるスピードは人それぞれですが、1日でも早く一人前の介護士になることが大切です。仕事終わりに覚えられなかった内容を復習し、明日の業務へつなげましょう。
指示待ち
指示待ちの男性は仕事ができないと思われやすいです。特に、介護現場は常に多忙であることから、指示を出す前に自分で行動してほしいのが実際のところです。
加えて、介護職は肉体労働が多い仕事だからこそ、女性ができない業務を男性職員に率先して働いてもらいたいと考えています。そのため、指示待ちになると「男性なのに力仕事をしない」と勘違いされるケースも少なくありません。
働き始めてからすぐは指示がないと仕事がわからないかもしれませんが、与えられた業務のメモを取るなどし、自分から率先して行動に移せる態勢を整えましょう。
実際に介護職で働く男性は底辺でもクズでもない!言い切れる5つの理由
介護職で働く男性は底辺でもクズでもありません。男性スタッフは、利用者から感謝されるやりがいのある仕事です。
そう言い切れる理由を5つ紹介します。
- 決して「誰でもできる仕事」ではない
- 男性が重宝される職場も多い
- 将来性がある
- 年収の低さが改善傾向にある
- まじめで優しい男性が多い
決して「誰でもできる仕事」ではない
そもそも、介護職は決して誰でもできる仕事ではありません。他の仕事と同じように介護職にも向き不向きがあるので、現場で働いている男性職員だからこそ業務ができている部分が大きいです。
介護職で求められるスキルは、以下の通りです。
- コミュニケーションスキル
- 責任感が強い
- 人(特に高齢者)と接しても苦にならない
- 気配りができる
- 身体介護・生活介護のスキル
介護の仕事で必要とするスキルはもちろん、コミュニケーションスキルや責任感など、人間性に関連する能力も求められます。特に、介護は人との触れ合いを大切にする仕事だからこそ、経験を積むだけで長く働けるわけではありません。
とはいえ、介護職の向き不向きは一言で表せるほど単純ではないのが実際のところです。下記の記事で「介護職に向いている人」について詳しく解説しているので、これから目指す人はぜひ参考にしてください。
男性が重宝される職場も多い
男性が重宝される職場も多く、現場で活躍している職員はたくさんいます。特に、介護職は力仕事がたくさんあるので、肉体労働は男性にしてもらいたいと思う施設は多いです。
また、男性の利用者に対して女性職員が介護をするとセクハラ・パワハラなどの不安があることから、男性職員に任せたいのが本音でもあります。
これから介護職を目指す方は、男性しかできない仕事があることを意識して働くとよいでしょう。
将来性がある
介護職は将来性があり、手に職をつけられる専門職の1つです。加えて、高齢化社会にともない今後の需要がより一層高まることを踏まえると、食いっぱぐれのない仕事といえるでしょう。
また、身体介護による転倒防止や食事介助の飲み込み確認など、人の手があるからこそ成り立つ部分が大きいです。そのため、AIの影響を受けにくく、今後なくならない仕事といわれています。
下記の記事では「介護士の将来性」についてデータをもとに詳しく解説しています。「男性介護士の将来性と働くうえでの欠点」にも触れているので、今後のキャリアに役立ててください。
年収の低さが改善傾向にある
介護職の年収の低さは改善傾向にあります。なぜなら、介護職の処遇改善を試みようと国家ぐるみで対策しているためです。
実際に「介護職員等特定処遇改善加算」の設立により、介護職の年収は少しずつ上昇してきました。加えて、人材不足や労働環境の改善も国全体の課題として取り組んでいます。
よって、労働者を支える賃金の問題はさらに改善していくと考えられるでしょう。
まじめで優しい男性が多い
実際に介護現場で働く男性はまじめで優しい人が多く、高齢者や障害者をサポートするような優しい気持ちを持っており、利用者が笑顔で生活できるために一生懸命に仕事しています。
また、介護の仕事は「介護福祉士」や「ケアマネージャー」など多くのキャリアパスがありますが、いずれも資格の取得が必要なので、男性職員はキャリアアップのために日々自己研鑽に励んでいます。
よって、一部のイメージのみで男性職員が底辺・クズと言われていますが、人間性・将来性・介護現場の貢献度など多くの点で高い評価を受けているのが実際のところです。胸を張れる仕事なので、ぜひ目指してください。
介護職がブラック施設を避ける3つのポイント
介護職の男性は底辺・クズではない事実を説明してきましたが、ブラック施設で働くと周りのイメージから悪く思われる可能性が出てきます。加えて、ブラック施設に就職してしまうと、労働条件や年収などで苦しい思いをするかもしれません。
介護職でブラック企業を避けるポイントは、以下の通りです。
- 労働条件を確認する
- 施設の情報収集を行う
- サポートつき転職サイトを活用する
労働条件を確認する
就職する前に、労働条件を確認しましょう。なかでも「年間休日」「平均残業時間」「仕事内容」のチェックは怠らないことが大切です。
労働条件で特に気をつけたいことは、以下の通りです。
- 年間休日105日未満
- みなし残業45時間(もしくは残業代についての記載がない)
- 医療行為をしていないか(犯罪になります)
労働条件は求人情報で確認できますが、違法となる医療行為などをしていても明記する施設はないでしょう。また、人手不足を理由になるべく働いてもらいたいので、残業の多さや休日出勤など悪い労働条件は記載していない可能性もあります。
特に「労働条件が聞いていた内容と違う」というケースは多いです。そのため、面接官の話を聞くだけではなく労働条件通知書にはしっかりと目を通しましょう。
施設の情報収集を行う
労働条件に目を通すだけでなく、施設の情報収集は念入りに行いましょう。就職後の労働条件の相違はもちろん、人間関係や雰囲気の悪い施設で働くのを防ぐためです。
情報収集をする方法は、施設のホームページをチェックしたり、口コミサイトを活用して実際に働く職員の声を聞いたりするとよいでしょう。なかでも、施設の経営理念は利用者や職員を大事にする想いが含まれているので、これから働くうえで共感できるかしっかりとチェックすることが大切です。
また、実際に施設の近くに足を運び、自分の目で雰囲気を確認するのもおすすめです。なるべく多くの情報を収集し、ブラック施設で働くリスクを減らしましょう。
サポートつき転職サイトを活用する
サポートつき転職サイトを活用すると、求人で疑問に思ったことをあなたの代わりに施設に聞いてくれます。また、施設の雰囲気や実際に働くスタッフの声を教えてくれるので、ブラック施設に就職するリスクを最小限に抑えることが可能です。
その他の受けられるサポートは、以下の通りです。
- 希望条件に合った求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策・アドバイス
- 給与交渉
- 面接日・入社日の日程調整
- 転職後のアフターフォロー
基本的に、利用者が少しでも良い条件で働けるようサポートするのが主な仕事です。あなたに合った施設の紹介はもちろん、労働条件の相違を避けるために親切にサポートしてくれます。
なかでも、おすすめのサポートつき転職サイトは以下の3つです。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
介護ワーカー | 地方求人が多く、任意で面接同行のサポートが受けられる |
かいご畑 | 資格取得サポートや、介護資格保有者からの専門的なアドバイスがもらえる |
マイナビ介護職 | 全体的に良質な求人が多く、丁寧なサポートに定評がある |
サポートつき転職サイトは併用しても問題ないので、サポート内容を確認しつつあなたに合ったサービスを活用してください。
まとめ
介護職の男は底辺・クズと言われるのは実情を知らない人のイメージであり、実際に働く男性職員はまじめで優しい人が多く、施設からも重宝される存在です。
また、年収の低さや労働環境の悪さが問題視されている介護職ですが、年々改善傾向にあることから、長く働ける仕事として将来性の高い職種といえるでしょう。
とはいえ、残業や休日出勤が多いブラック施設は少なからず存在します。間違って就職してしまうと、人間関係や労働条件の悪さできつい思いをするのはもちろん、施設のイメージからあなたの人間性まで疑われるかもしれません。
これから介護職を目指す方は、ブラック施設を避けるためにもサポートつき転職サイトをおすすめします。少しでも良い条件で転職できるようサポートしてくれるので、ぜひ活用してください。