介護職員初任者研修とは?取得するメリットや方法を徹底解説

介護職員初任者研修とは?取得するメリットや方法を徹底解説 介護転職の悩み
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  • 「介護職員初任者研修ってどんな資格なの?」
  • 「介護職員初任者研修の受験資格はあるのかな?」
  • 「介護職員初任者研修って難しいのかな?」

このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。

結論から言いますと、介護職員初任者研修の特徴は、以下の通りです。

  • ヘルパー2級の後継資格
  • 働きながら受講できる
  • 受講条件がない
  • 平均取得期間は3ヶ月
  • 合格しやすい

また、介護職員初任者研修の合格へのハードルはそこまで高くないため、働きながらでも十分取得できます。なるべく介護職で働きながら勉強することをおすすめします。

この記事では、介護職員初任者研修の特徴やメリットなどをまとめました。資格の取得オフ法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修とは

厚生労働省のサイトによりますと、介護職員初任者研修とは「介護に携わる者が、業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにする」ことを目的として行われる資格です。

この資格を取得することによって、介護の職場で求められる基本的なスキルがあることの証明になることから、、正社員やパートなどさまざまな働き方で活躍することができます。

介護職員初任者研修の5つの特徴

介護職員初任者研修の5つの特徴

介護職員初任者研修の特徴は、以下の5つです。

  • ヘルパー2級の後継資格
  • 働きながら受講できる
  • 受講条件がない
  • 平均取得期間は3ヶ月
  • 合格しやすい

ヘルパー2級の後継資格

介護職員初任者研修とは、2013年4月1日の「介護保険法施行規則」改正によりスタートしたホームヘルパー2級の後継資格です。

ホームヘルパーの資格は、介護職の需要が増える時代の流れとともに、よりわかりやすい資格取得ルートを確立するため廃止されました。

この資格の誕生により、これまで複雑だった上位資格へのキャリアパスも明確化されたことで、介護のキャリアをスタートさせる方も増えています。

働きながら受講できる

介護職員初任者研修は、研修実施校に通学する方法と、通信講座と通学を組み合わせた受講方法があるため、働きながらでも受講できます。

研修実施校によっては、「夜間コース」や「土日コース」などを用意しているので、自分に合ったコースがあるかどうか最寄りの研修実施校へ確認しましょう。

受講条件がない

介護職員初任者研修は、年齢や経験年数、学歴などの受講資格はありません。研修内容は、未経験の方でも理解しやすい座学と実技を組み合わせたカリキュラムのため、介護知識と技術を身につけることができます。

介護士としてキャリアアップしたい人は、資格取得を目指しましょう。

平均取得期間は3ヶ月

介護職員初任者研修は、130時間に及ぶ研修を受講することで、全課程修了後に修了試験を受けて合格することで取得できます。

一般的な期間は、以下のようになります。

  • 週1回だと約4ヶ月
  • 週2回だと約2ヶ月
  • 週3回だと約1.5ヶ月
  • 週4回だと約1ヶ月

短期集中コースであれば、最短1ヶ月程度で取得が可能です。受講するコースによって取得期間に差がでてくるため、自分に合ったコースを検討しましょう。

合格しやすい

介護職員初任者研修は、合格しやすい資格です。

多くの研修実施校では、記述式ではなく選択式の試験が多く、合格基準も7割以上の正解に設定されています。重要なところを復習してから試験に臨めば、合格することが可能です。万が一、不合格になっても追試もあり、途中で辞めなければ安心して受けられる内容です。

介護職員初任者研修を取得する5つのメリット

介護職員初任者研修を取得する5つのメリット

介護職員初任者研修を取得するメリットは、以下の5つです。

  • 介護の知識が身に付く
  • 身体介護ができる
  • 訪問介護ができる
  • 年収が上がる
  • 転職やキャリアアップで有利になる

介護の知識が身に付く

介護職員初任者研修では、介護の基本的な知識はもちろん、介護理念についても学ぶことができます。

研修内容は、以下の通りです。

科目時間数
職務の理解6時間
介護における尊厳の保持・自立支援9時間
介護の基本6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携9時間
介護におけるコミュニケーション技術6時間
老化の理解6時間
認知症の理解6時間
障がいの理解3時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅰ 基本知識の学習12時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅱ 生活支援技術の学習53時間
こころとからだのしくみと生活支援技術Ⅲ 生活支援技術演習10時間
振り返り4時間
合計130時間

身体介護ができる

介護職員初任者研修の資格を取得すると、訪問介護や施設介護などで身体介護を行うことができます。この資格があると介護施設以外でも病院や診療所など、活躍の場を増やすことができるでしょう。

身体介護の実技演習は、以下の通りです。

  • ベッドから車椅子への移乗
  • 着替えの援助
  • 食事介助
  • トイレの介助
  • 入浴介助
  • ベッドでの洗髪 など

介護の現場で、すぐに活かすことができます。

訪問介護ができる

介護職員初任者研修は、施設介護以外にも訪問介護ができます。

介護保険法などにより、「初任者研修もしくは生活援助従事者研修を修了していないと従事できない」と定められています。

施設介護訪問介護
無資格
介護職員初任者研修

年収が上がる

介護職は資格手当が導入されている施設も多いため、保有資格によって年収アップが望めます。介護職は、保有資格によって収入が左右されやすい職種なので、介護職初任者研修から、さらなるキャリアアップを目指すとよいでしょう。

資格と平均年収を表でまとめましたので、参考にしてください。

資格平均月収平均年収
無資格271,260円3,255,120円
介護職初任者研修300,510円3,606,120円
実務者研修307,330円3,687,960円
介護福祉士328,720円3,944,640円
介護支援専門員362,290円4,347,480円
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果(p.182)

転職やキャリアアップで有利になる

介護職員初任者研修を取得することで、転職やキャリアアップにおいても有利になるでしょう。利用者の身体に直接触れる「身体介護」ができるようになるため、訪問介護の求人にも応募できるようになります。

また、訪問介護以外でも「身体介護ができる介護士」として重宝されるでしょう。

介護職員初任者研修を取得する方法

介護職員初任者研修を取得する方法

介護職員初任者研修を取得する方法について、紹介します。

  • 通学のみ
  • 通学+通信

通学のみ

介護職員初任者研修は、130時間の研修を受講する必要があります。スクールに通う必要があるので通学する労力はかかりますが、クラスメイトと助け合いながら勉強でき、モチベーションが維持できるでしょう。

代表的なスクール3社をピックアップしましたので、参考にしてください。

スクール名受講期間対応地域
藤仁館医療福祉カレッジ1ヶ月3週間~8ヶ月神奈川県・東京都・埼玉県・群馬県
カイスタカイゴスクール1ヶ月~福岡県
Wematch介護アカデミー14日間~福岡県

通学+通信

「通学+通信」では通勤時間など、空いた時間に学習できる点がメリットなので、働きながら資格取得を目指しやすいです。加えて、通学のみよりも受講期間が短縮できます。

一方で、受講カリキュラムは130時間となっていますが、通信課程による学習時間は上限40.5時間と決められているため、可能であれば「通学のみ」がおすすめです。

代表的な通信講座3社をピックアップしましたので、参考にしてください。

スクール名受講期間対応地域
ニチイ1.5ヶ月~4ヶ月全国
ベネッセケアスタイル1.5ヶ月~8ヶ月東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府・兵庫県
カイゴジョブアカデミー1ヶ月~東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・愛知県・福岡県・
大阪府・兵庫県

介護職員初任者研修についてよくある質問

介護職員初任者研修についてよくある質問

介護職員初任者研修について、よくある3つの質問にお答えします

  • 費用はかかる?
  • 介護福祉士の受験資格を満たせる?
  • 高校生でも取得できる?

費用はかかる?

介護職員初任者研修の、受講費用はかかります。

スクールの費用は、以下の通りです。

スクール名授業形式費用
藤仁館医療福祉カレッジ通学97,000円
カイスタカイゴスクール通学離職中:受講料無料通常:38,978円
Wematch介護アカデミー通学45,500円
ニチイ通学+通信88,000円
ベネッセケアスタイル通学+通信55,000円~
カイゴジョブアカデミー通学+通信31,900円~

とはいえ、以下の方法で安く受講することもできます。

  • 自治体の資格支援制度を活用する
  • 介護事業所の資格取得支援制度を活用する
  • 派遣元の講座を受講する

詳しくは、下の記事を参考にしてください。

介護福祉士の受験資格を満たせる?

介護福祉士の受験資格を満たすには、介護職員初任者研修だけでは受験できません。

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を受ける必要があります。ただし、介護福祉士実務者研修はある程度知識がある人向けの講座になるため、介護士になりたての人は、初任者研修から受講しましょう。

介護福祉士の受験資格を満たせる?

介護福祉士の受験資格を満たすには、介護職員初任者研修だけでは受験できません。

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修を受ける必要があります。ただし、介護福祉士実務者研修はある程度知識がある人向けの講座になるため、介護士になりたての人は、初任者研修から受講しましょう。

高校生でも取得できる?

介護職員初任者研修は、高校生でも取得できます。受験資格は特にないため、だれでも受験することができるからです。

まとめ

この記事では、介護職員初任者研修の特徴やメリットなどを紹介しました。

  • 介護の知識が身に付く
  • 身体介護ができる
  • 訪問介護ができる
  • 年収が上がる
  • 転職やキャリアアップで有利になる

介護職員初任者研修の難易度はそこまで高くないため、十分取得できることから、働きながら資格取得を目指しましょう。

この記事が、介護職員初任者研修を受けたい新任介護士の方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

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