- 「介護職の仕事なんてやってられない」
- 「しんどいと感じているのは自分だけなんだろうか」
上記のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
結論からいえば、介護職の仕事がやってられないと感じている人は多いです。「仕事量に見合わない給料の安さ」や「職場の人間関係が悪い」といった理由で、不満を抱いている人がたくさんいます。
とはいえ、今のしんどい気持ちにどうすれば対処すればよいのかわからない方もいるでしょう。
この記事では、介護職の仕事がやってられないと感じる7つの瞬間と7つの対処法を紹介します。加えて、働きやすい職場探しにおすすめの転職サイトも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
介護職の仕事がやってられないと感じる7つの瞬間
介護職の仕事がやってられないと感じる7つの瞬間は以下の通りです。
- 給料が安い
- スケジュールが過密
- 力仕事がきつい
- プライベートと両立しにくい
- ストレスが多い
- 職場の人間関係が悪い
- 今の職場で働き続ける自分を想像できない
給料が安い
介護職は給料が安いので、やってられないと感じる人が多いです。厚生労働省の「令和3度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職の平均年収は387万円となっています。
日本全体の平均年収が443万円であることから、介護職の年収は50万円ほど安いです。(参考:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」)
これはあくまで平均年収であり、実際にはもっと安い給料で働いている介護職員もいます。ただでさえ多忙な介護職にもかかわらず、仕事量に見合った給料がもらえていないのが現状といえるでしょう。
スケジュールが過密
スケジュールが過密すぎることも、やってられないと感じる瞬間といえます。
そもそも、介護業界は人手不足ゆえに、利用者とスタッフの数が釣り合っていません。加えて、利用者の容体が急変するなどのイレギュラーもあります。
そのため、1人あたりの負担が大きく、残業や休日出勤を強いられるケースも少なくありません。
労働時間が長く、急な出勤要請にも対応が必要となれば、やってられないと感じるのは当然といえます。
力仕事がきつい
介護職は力仕事が多いので、体力面のきつさからやってられないと感じる人はたくさんいます。特に、入浴介助や移動介助などの身体介護は、介護職のなかでもっともきつい力仕事です。
自分と同じ重さがある利用者を抱えたり支えたりするので、必要とする力は並大抵ではありません。実際に、介護職は腰痛になる人が多く、身体介護のきつさの表れともいえます。
加えて、重い荷物を運んだり車いすを長時間押したりなど、体力を必要とする仕事は計り知れません。介護職に携わった人にしかわからないきつさでもあり、ふとした瞬間にやってられないと感じるケースも多いでしょう。
プライベートと両立しにくい
介護職は昼勤と夜勤の両方があり、シフト制で平日休みが多いことからプライベートと両立しにくいです。そのため、自分のやりたいことを満喫できず、やってられないと感じる人は少なくありません。
実際に、土日が仕事となれば、友達とスケジュールが合わずに会えないこともあるでしょう。また、土日に開催されるイベントに行けなかったり、飲み会や女子会など夜の集まりに出席できなかったりも出てきます。
プライベートが充実できないと、仕事をやっても楽しくありません。その結果、介護職自体に嫌気がさす瞬間も多々あるでしょう。
ストレスが多い
介護職はストレスが多くてやってられないという人はたくさんいます。特に、利用者との関係構築の難しさは、介護職ならではのしんどさといえます。
単純に利用者との人間性が合わないケースがあれば、きつい言葉を投げかけられる場面もあるでしょう。また、利用者も過ごしやすい生活を望むので、要望がわがままに感じてしまう瞬間もあります。
加えて、介護職は成果や評価が見えにくい仕事です。仕事を頑張っても給料が上がらなかったり認められなかったりすることも多いでしょう。
このようなストレスにより不満を感じ、不満から辞めてしまうケースも少なくありません。
職場の人間関係が悪い
パワハラやセクハラといったハラスメントや、レベルの低い介護職員に悩まされるなど、職場の人間関係が悪いケースもあります。
介護はチームを組んで仕事をします。上司や同僚の1人でもチームワークを乱すと、やってられないと感じやすいです。
また、レベルの低い介護職員がいるなら、仕事ができない分チームのスタッフで補わなければなりません。加えて、上司のレベルまで低いなら、仕事自体が円滑に回らないでしょう。
そもそも介護業界は未経験者が多く、レベルの低い職員は問題視されています。仕事ができない介護職員で悩まされている方は、「レベルの低い介護職員の特徴と対処法」の記事を本サイトで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
今の職場で働き続ける自分を想像できない
今の職場で働き続ける自分を想像できないことで、漠然とやってられないと感じる瞬間があります。特に、20代や30代が感じやすく、介護以外の職種に転職をしようか悩んでいる人も多いです。
給料が安かったり、スケジュールが過密だったりと、介護職ならではの悩みは尽きません。ただでさえ介護職に不満を持っているのに、職場に嫌気をさしていれば辞めようか悩むのは当然といえます。
その結果、「この先もずっと介護の仕事をしていきたいのか」「今の職場で働き続けてよいのか」など、漠然としたモヤモヤを抱く人は少なくありません。
介護は手に職として一生涯働ける仕事ですが、別の職種に転職するのも人生の選択肢といえます。
介護職の仕事がやってられないと感じたときの7つの対処法
一方で、介護職の仕事がやってられないと感じたときの対処法もあります。
- やってられないと感じた理由を考える
- 自分が介護士になった理由を見直す
- 自分なりのストレス発散法を見つける
- 労働環境の改善を提案する
- 職場以外の人に相談する
- 資格を取得する
- 転職活動をする
やってられないと感じた理由を考える
まずは、やってられないと感じた理由を考えることが大切です。感じた理由は人それぞれなので、対処法もそれによって変わってきます。
理由を明確にするために、紙に書き出してみるとよいでしょう。感じた場面や瞬間など思いつく限り書き出すと、理由が具体化されていきます。
また、頭で考える方法もありますが、理由が曖昧になってその後の対処法が見出せない可能性が出てきます。仮に今の職場を辞めて転職する決断をしたときに、同じ理由でやってられないと感じては意味がありません。
自分の将来のためと思って、理由を書き出して明確にしましょう。
自分が介護士になった理由を見直す
自分が介護士になった理由を見直すと、今の仕事を続けるべきかが見えてきます。特に、介護士の仕事が楽しくないと感じている人にはおすすめの方法です。
事実、仕事をしていくなかで、介護士になろうと思った理由は意外と忘れるものです。その結果、当初の目標が見えなくなり、仕事に嫌気をさしているかもしれません。
また、パワハラを受けているといつの間にか「上司のための仕事」になっているケースもあります。自分のために介護士になった理由を振り返ると、今後どうするかの選択肢も見えてくるはずです。
介護士がやってられないのではなく、今の職場が楽しくないだけの可能性も十分にあるので、当初の理由を思い返しましょう。
自分なりのストレス発散法を見つける
自分なりのストレス発散法を見つけると、心身がリフレッシュできて仕事のモチベーションがアップします。特に、疲れていると、どうしてもネガティブになりがちです。
ストレス発散法を以下にリストアップしたので、見ていきましょう。
- 1人でできる趣味を探して、プライベートを充実させる
- 仕事終わりに好きな食事を楽しむ
- 仕事を忘れてゆっくり寝る
- 軽い運動やストレッチをしてリフレッシュする
- 友達に電話で思い切り愚痴を言う
ストレス発散で大切なのは、仕事については一切考えないことです。プライベートと割り切り、思いっきり楽しみましょう。
労働環境の改善を提案する
労働環境の改善を提案すると、働きやすい職場に変えてくれる可能性があります。例えば、人手不足を解消するための採用施策を提案したら、残業や休日出勤が減らせるかもしれません。
また、職場のコミュニケーションの改善や、自動化ツールの導入なども方法の1つです。職場での不満に応じて提案することで、評価や給料アップへとつながるケースもあるでしょう。
ただし、若手や入職したての人だと、聞き入れてもらえない可能性があります。怒られて逆に嫌な気分になるかもしれないので、上司の人間性を見たうえで提案した方がよいでしょう。
職場以外の人に相談する
職場以外の人に相談するのも対処法の1つです。第三者に相談することで、客観的な目線でアドバイスがもらえるからです。
実際に、自分が悪いと思っていても、他の人から見たらパワハラだったというケースもあります。気づけなかった問題が見えてくるので、友人や学生時代の先輩など、相談しやすい人に悩みを打ち明けましょう。
逆に「1つの職場に勤めるのが当たり前」という価値観を持つ親に相談すると、かえってしんどくなるかもしれません。友人・知人でも価値観を押し付ける人はいるので、相談する人は慎重に選びましょう。
資格を取得する
資格を取得すると、年収面の不満を解消しやすいです。資格手当により年収がアップする可能性があります。
もし転職するにしても、資格があった方がキャリアアップしやすいです。加えて、自分の裁量が増えるので、介護士として働きやすい環境を作れるでしょう。
特におすすめなのが、介護福祉士の資格。キャリアの幅が広がり年収アップにもつなげやすいので、ぜひ取得しましょう。
また、介護の資格を取得したい方に向けて、本サイトでは「介護資格一覧」を紹介しています。受講条件や難易度、費用などを表でわかりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
転職活動をする
下記に当てはまる場合は、転職活動をするのがおすすめです。
- 改善提案したけど聞き入れてもらえなかった
- パワハラやセクハラが続いて毎日つらい
- 施設の経営理念や価値観に共感できない
- 「遅刻や早退が増える」など体調を崩しそう
- 介護の仕事が向いていないと感じた
今のまま働いて体調を崩すほうが、人生においてマイナスです。そのため、思い切って転職活動をするのも方法の1つといえます。
とはいえ、転職活動に不安を感じる方もいるでしょう。事実、仕事を探すのも簡単ではなく、安易に転職して同じような職場環境だった場合、せっかくの決断がむだになってしまいます。
同じような職場環境で苦しまないためにも、次の章で紹介する転職サイトを活用しましょう。
やってられないと感じて転職するときにおすすめの転職サイト
介護職がやってられないと感じた方におすすめの転職サイトをケース別に紹介します。
- 介護職への転職の場合
- 介護職以外への転職の場合
介護職への転職の場合
介護職への転職の場合は、サポート付き転職サイトがおすすめです。おすすめする理由は、以下の通りです。
- 希望条件に沿った求人紹介をしてくれる
- 職場の情報や雰囲気を教えてくれる
- 面接対策や書類添削のサポートが受けられる
- 円満退社のアドバイスがもらえる
- アドバイザーが介護業界の不満や問題点を熟知している
職場の情報や雰囲気などは、サポート付き転職サイトならではのメリットです。加えて、働くスタッフの口コミまで教えてくれる転職サイトもあります。
なかでもおすすめなサポート付き転職サイトは、以下の通りです。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
介護ワーカー | 地方求人が多く、任意で面接同行のサポートが受けられる |
かいご畑 | 介護福祉士の資格支援や、介護資格を持つアドバイザーからサポートが受けられる |
マイナビ介護職 | 労働環境が整った良質な求人が豊富 |
上記の転職サイトは、ここで紹介したサポート内容を全て受けられます。ぜひ利用してください。
介護職以外への転職の場合
異業種への転職であれば転職エージェントがおすすめです。介護転職の「サポート付き転職サイト」と似たサービスを受けられます。
加えて、希望する職種で介護職で培った強みをアピールできるよう一緒に整理してくれます。サービスは数多くありますが、以下のいずれかに登録すれば大きく外れることはありません。
サイト名 | 特徴 |
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リクルートエージェント | 給料や労働環境がよい非公開求人を20万件以上抱えている |
doda | 求人紹介と別に企業から直接オファーが届くスカウト機能がある |
マイナビエージェント | 社風の雰囲気から業界ごとの詳しい情報までアドバイスをもらえる |
どれも丁寧なサポートに定評がある転職サイトばかりです。異業種の転職を検討している方は、早速登録しましょう。
まとめ
介護職の仕事がやってられないと感じている方は、理由を明確にしたうえで対象法を考えていく必要があります。そして、今のままの職場で働き続けるのか、辞めて転職するのかを判断しましょう。
特に、転職をする方は次の職場で同じ不満を抱えては意味がありません。「あなたに合った求人紹介」や「職場のリアルな情報提供」といった、転職のプロからアドバイスがもらえるサポート付き転職サイトの利用をおすすめします。
本サイトでは、「おすすめの介護転職サイト一覧」や「介護職を辞めたい方に向けた対処法」の記事を紹介しています。ぜひ下記の2つもあわせて読んでみてください。