介護福祉士で年収500万円は可能?実現するためのポイントを紹介

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「介護福祉士で年収500万円は可能?」

「年収500万円以上になるための方法が知りたい」

このように悩んでいる人も多いでしょう。

結論からいうと、介護福祉士であれば年収500万円は実現可能です。ただし今と同じところで同じように働いたままだと、年収500万円への到達は憧れで終わる可能性があります。

この記事で、年収500万円を実現する5つのポイントや、転職する場合のおすすめサイトを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士だと年収500万円は実現可能

介護福祉士だと年収500万円は実現可能

介護業界で仕事をする人のなかでも、唯一の国家資格を持つ「介護福祉士」であれば、年収500万円は実現可能です。

厚生労働省の調査によると、介護福祉士の平均給与額は令和3年度で約32.8万円となっています。

保有資格平均給与額
無資格271,260円
介護職員初任者研修300,510円
実務者研修307,330円
介護福祉士328,720円
社会福祉士363,480円
介護支援専門員362,290円
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」

この結果から、ボーナスを年2ヶ月分とすると、介護福祉士の年収は約460万円と予想されます。

介護士の年収・給料は、「介護職員等特定処遇改善加算」の設立などで今後賃上げの実施が期待できるため、年収500万円との差である40万円を埋めるのは難しくないといえるでしょう。

次章で介護福祉士が年収500万円を実現するポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士が年収500万円を実現する5つのポイント

介護福祉士が年収500万円を実現する5つのポイント

介護福祉士が年収500万円を実現するポイントは以下の通りです。全部に取り組む必要はありませんので、できそうなものからチャレンジしましょう。

  • 夜勤の回数を増やす
  • 勤続年数を増やす
  • 上位資格を取得する
  • 副業をする
  • 転職する

夜勤の回数を増やす

介護の夜勤には夜勤手当がつくため、日勤で働き続けるより収入が上がりやすい特徴があります。22時から午前5時までに勤務を行った場合、賃金を通常の25%以上割り増しして支払わなければならないと、労働基準法で定められているからです。

使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

引用:労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第三十七条

ただし夜勤が増えれば生活が昼夜逆転となり、体調管理がしづらくなるため、体力に自信がない人にはおすすめできません。体力に自信があっても、日々の食事や睡眠などを意識し、体調管理に気をつける必要があります。

勤続年数を増やす

多くの施設では、勤続年数が増えるごとに給与が上がる傾向があります。

令和2年2月に厚生労働省が行った介護職員の平均給与額の状況を調査した資料を見てみても、確かに勤続年数が増えるほど、給与が上がっているようです。

勤続年数平均給与額
1年283,480円
2年287,940円
3年291,010円
4年296,700円
5~9年307,980円
10年以上350,820円
引用:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」

入職して年数が経っていない人は、現在勤務している事業所が、年数が経つほど給料が上がるのかをチェックしてみましょう。

もし年数が経っても給与がほとんど変わらないようであれば、転職を検討するのも選択肢のひとつです。

上位資格を取得する

上位資格を取得することで、資格手当が高くなることもあります。給与アップにおすすめの資格は以下の通りです。

  • 認定介護福祉士
  • ケアマネジャー(介護支援相談員)
  • 喀痰吸引等研修

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として一般社団法人認定介護福祉士認証・認定機構が認証しています。介護スキルの証明になったり、待遇アップが期待できたりする点が魅力的な資格です。

ケアマネジャー(介護福祉相談員)は、利用者や家族から状況や希望を聞き、介護サービスを適切に受けられるよう支援する役割を持っています。「介護福祉士としての実務経験を5年以上(かつ900日以上)積むこと」が受講用件のため取得まで長い時間がかかるものの、介護スキルの証明に役立ち、待遇アップが期待できる資格です。

介護福祉士は試験に合格しただけでは喀痰吸引等の特定行為は実施できないため、業務の幅を広げるために喀痰吸引等研修を取得するのもよいでしょう。

資格手当の金額は事業所によって異なるものの、5,000円~10,000円ほどの給与アップが期待できるようです。

副業をする

本業として働いている以外の時間に、副業を行うのも給与アップの選択肢の1つです。介護関係のバイトや、趣味のスキルなどで副業をするのもよいでしょう。

ただし、年間20万円以上所得を得た場合は、会社員でも確定申告が必要です。確定申告をしなかった場合、「無申告加算税」の支払いが必要になることがある上に、「延滞税」が発生してしまうこともあるため、注意が必要です。

介護士におすすめの副業は以下の記事で詳しく紹介していますで、ぜひ参考にしてください。

転職する

以下の場合は、年収500万円を超えるのが難しいため、転職がおすすめです。

  • 資格手当が低い、もしくはない
  • 勤続年数に応じた昇給がない
  • 残業代や夜勤手当が出ない(違法ですが……)

現在勤務している事業所が該当する場合、そのまま働いていても年収アップは期待できません。介護業界専門の転職サイトで資格手当や昇給、残業代や夜勤手当がある事業所を探すのがおすすめです。

介護福祉士が年収500万円を目指すために、転職サイトで見たい4つのポイント

介護福祉士が年収500万円を目指すために、転職サイトで見たい4つのポイント

介護福祉士が年収500万円を目指すために、転職サイトで見たいポイントは以下の4つです。

  • 高収入の施設を選ぶ
  • 資格手当がある
  • 介護職員等特定処遇改善加算に算定しているかどうか見る
  • アドバイザー付き転職サイトを活用する

高収入の施設を選ぶ

介護施設には種類があり、施設ごとに年収が異なります。以下は厚生労働省の調査を参考に、施設ごとの平均年収を表にまとめたものです。

施設平均年収
特別養護老人ホーム4,147,080円
介護老人保健施設4,060,680円
介護療養型医療施設3,444,840円
訪問介護事業所3,775,080円
デイサービス3,338,160円
グループホーム3,497,520円
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」

介護福祉士の給与が一番高いのは、主に要介護認定3以上の高齢者を対象とした「特別養護老人ホーム」です。一方でデイサービスの平均年収は約333万円と他の施設よりも低い傾向があります。

これは、施設が提供する介護サービスや利用者の介護度に違いがあるためです。給与が高い分、夜勤が多かったり仕事がきつかったりすることも考えられます。

どの施設で働くか決める際は、夜勤の有無や休暇が取得しやすいかなど、給与以外の面も確認するとよいでしょう。

資格手当がある

収入を上げたくて転職する場合、資格手当がある事業所を選びましょう。実は施設側には資格手当を支給する義務はなく、せっかく入職しても給料に反映されない場合もあります。

公益財団法人社会福祉振興・試験センターが行った社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の就労状況調査結果によると、回答を得られた介護福祉士のうち、資格手当が「ある」としているのは、62.9%となりました。

また、同調査によると月平均手当は9,055円となっており、資格手当があるかないかで年収が大きく異なるのがわかるでしょう。

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況結果」(速報版)について」

介護職員等特定処遇改善加算に算定しているかどうか見る

介護職員等特定処遇改善加算に算定している事業所は年収が高めの傾向があるため、転職の際はチェックするとよいでしょう。

介護職員等特定処遇改善加算とは、従来の処遇改善加算に加え、経験や技能のある介護職員対しさらに加算を上乗せする制度です。対象は勤続年数10年以上の介護福祉士で、月額平均8万円相当の給与アップまたは年収を440万円以上にする処遇改善が見込まれています。

勤続10年以上の捉え方は柔軟で、他の施設での年数も含めてよい場合があるため、介護福祉士としての経験が長ければ、転職してすぐに自身が該当する可能性もあるでしょう。

アドバイザー付き転職サイトを活用する

介護業界へ転職する場合、アドバイザー付き転職サイトを活用するのがおすすめです。転職成功に向けたアドバイスを受けられることに加え、施設と年収アップの交渉もしてくれます。

アドバイザーから受けられるサポート
  • 求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書添削
  • 面接アドバイス
  • 条件交渉
  • アフターフォロー

上記は一例であり、アドバイザーから受けられるサポートは転職サイトごとに違います。面接で緊張してしまい上手く話せない人は、面接同行がある転職サイトを選ぶなど、ほしいサービスを比較して利用する転職サイトを決めましょう。

以下で年収を上げたい介護福祉士におすすめの転職サイトを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

年収を上げたい介護福祉士におすすめの転職サイト

年収を上げたい介護福祉士におすすめの転職サイト

年収を500万円以上にしたい介護福祉士におすすめの転職サイトは以下の3つです。

  • 介護ワーカー
  • マイナビ介護士
  • リッチマン介護

介護ワーカー

介護ワーカー

介護ワーカーは、業界トップクラスの求人数を誇る介護業界専門の求人サイトです。任意でアドバイザーによる面接同行のサービスがあるため、自己アピールが苦手だったり面接の受け答えに不安がある人はぜひ利用してみるとよいでしょう。

サイト内では、職種や勤務形態のほか、希望する給与額で求人を絞り込める機能があります。実際に年収500万円以上と設定して検索をかけたところ、約180件の求人がヒットしました。

転職により年収500万円以上を得たいと思っている人は、ぜひ利用してみてください。

マイナビ介護職

マイナビ介護職

マイナビ介護職は、株式会社マイナビが運営する大手求人サイトです。「年間休日110日以上の求人」などの条件検索が可能で、良質な求人を提供しているサイトといえます。

「介護福祉士」+「年収500万円以上」の条件で検索できるため、より希望に近い求人を絞り込めるでしょう。

実際にこの条件で検索したところ、ヒットした求人は約470件と介護ワーカーと比べて多く、プラスして非公開求人も紹介してもらえるため、選択肢を広げられます。

リッチマン介護

リッチマン介護

リッチマン介護は高収入に特化した介護業界専門の転職サイトです。月収30万円以上の求人を紹介してもらえることもあり、ワンランク上の転職が果たせる可能性があります。

首都圏のみ対応という点で、全国対応可能な上記の2社よりは劣るといわざるをえないでしょう。

しかし、面接同行のサポートがあったり最大20万円のお祝い金がもらえたりするため、首都圏で介護業界への転職を検討している人は、ぜひ利用してほしいサイトです。

まとめ

年収500万円ときくと達成は難しいのではないかと思う人もいるでしょう。しかし、介護職の中でも介護福祉士であれば、年収500万円は実現可能です。

上位資格を取得したり転職したりと方法は色々あるため、ぜひ自分でできることにチャレンジしてみてください。

他の事業所へ転職する場合、転職サイトで見たいポイントを押さえた上で、仕事探しを行いましょう。具体的にどの転職サイトを利用してよいかわからない場合は、記事の最後でおすすめを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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