介護職から異業種への転職はできる？成功させるコツを徹底解説

このような悩みを抱える方もいるのではないでしょうか。

結論からいえば、介護職から異業種への転職は可能です。介護職で培った「コミュニケーションスキル」や「協調性」は、異業種でも重宝される強みです。

とはいえ、年齢を重ねるにつれ採用率は下がるので、早めに行動に移した方がよいでしょう。

この記事では、介護職から異業種転職でアピールできる3つの強みと成功させるポイントについて解説します。また、転職成功率をアップさせるコツもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

介護職から異業種に転職できるかは年齢次第

介護職から異業種に転職する際には、年齢が若いに越したことはありません。現実的な年齢でいえば20代ですが、30代前半までなら転職できるチャンスはあるでしょう。

その理由として、異業種への転職は未経験からのスタートになるので、仕事の覚えが早い20代がほしいと企業が望んでいるためです。加えて、将来性を見ても、若手が優遇される傾向にあります。

そのため、35歳以上になると異業種への転職は厳しいです。

とはいえ、以下の場合は、35歳以上でも転職が可能です。

転職する業界のスキルがあれば35歳以上でも十分にチャンスはありますし、管理職やマネジメントのスキルを転職先で活かす場があるなら、採用される可能性があるでしょう。

介護職から異業種転職でアピールできる3つの強み

介護職から異業種転職でアピールできる3つの強みについて解説します。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、営業・販売を筆頭に多くの職種で活かせる強みです。加えて、社内の人間関係を築くうえで評価される強みでもあります。

特に、介護職は利用者やその家族のニーズをくみ取ったうえで、仕事を進めています。人との触れ合いを大切にし、利用者を笑顔にさせてきたコミュニケーション能力は重宝されやすいです。

そのため、アピールする際には「介護現場でのコミュニケーション方法」や「利用者が笑顔で生活できるための取り組み」など、介護職で取り組んだ実績を伝えましょう。

協調性

チームで仕事を進める介護職だからこそ、協調性もアピールできる強みといえます。部署やチームを組んで仕事をする職種はもちろん、チームワークを大切にするすべての会社で重宝されるでしょう。

協調性をアピール場合は「チームワークを大切にするために意識した取り組み」や「違う意見があっても協力する方法」などを伝えましょう。

また、チーム内で役割を与えられているなら「自分の立ち位置で意識した行動」を伝えると、状況判断ができる人材として好印象を与えやすいです。

粘り強さ

さまざまな利用者と真摯に向き合ってきた粘り強さや責任感は、何の職種でも重宝されます。特に、介護職はストレスがたまりやすい仕事ゆえに、心身の粘り強さは大きな強みといえるでしょう。

実際に、施設内を常に歩き回ったり身体介護をしたりなど、体力的にきついのが介護の仕事です。そういったなかでも、利用者が不満があれば耳を傾け、わがままを言われても笑顔でやり取りしなければなりません。

責任感を持って粘り強く取り組んだ仕事は、介護職ならではの実績です。そのため「利用者と真摯に向き合ってきた粘り強さ」と「利用者の生活を守るための責任感」を、実際のエピソードを交えつつアピールしましょう。

【項目別】介護職から異業種転職を成功させるポイント

介護職から異業種転職を成功させるポイントについて解説します。ここで紹介する項目は、以下の3つです。

自己PR

自己PRでは、「転職先の仕事で求められているスキル」もしくは「転職先の企業で求められるスキル」を持っていることをアピールしましょう。

加えて、理由付けとして「具体的なエピソード」を1つ盛り込むのがポイントになります。そうすることで、持ち合わせているスキルの信憑性がアップするでしょう。

自分の強みやスキルをアピールするだけでなく、転職先の仕事とどう結び付けるかが大切になります。最後に一言付け加えるだけで、転職先は「仕事内容を調べたうえでうちの会社を選んだ」と良いイメージを持つはずです。

逆に、自分本位な自己PRになってしまうと、自意識過剰な人間だと勘違いされるかもしれません。また、スキルや強みに裏付けがないと口だけの人間と思われる可能性もあります。

そのため、自己PRは「転職先に貢献できる強みをアピールする」ことはしっかりと意識しましょう。

志望動機

志望動機は「なぜその業種なのか」「なぜその仕事なのか」「なぜこの会社を選んだのか」の3つを考えて作成しましょう。

転職先は志望動機で「仕事のやる気」と「会社に貢献する意識」を見ているので、3つの要素を入れ込まないと伝わらないためです。

注意点として、志望動機に給与や休暇などの条件面は書かないようにしましょう。「給料が高ければどの仕事でもいいのでは」「仕事に嫌気がさしたら辞めてしまうんじゃないの？」と勘違いされてしまうためです。

転職先は、求人掲載や採用後の研修など多くのコストがかかるので、人材選びは慎重にしています。そのため、長続きしないと判断されれば、採用される可能性は限りなく低いです。

採用率を上げるためにも、転職先が何を求めているのか考えたうえで志望動機を作成しましょう。

面接

面接では「よく聞かれる項目と回答」と「それを裏付けるエピソード」を考えましょう。スムーズに受け答えしないと思いつきの回答と捉えられるので、事前に準備しておく必要があります。

面接でよく聞かれる項目は、以下の通りです。

まずは、考えられる質問を紙に書き出しましょう。続いて、質問ごとに回答とエピソードを考え、友人や家族に頼んで面接の予行練習を積むとよいです。

ただし、マニュアル通りの回答になると、面接官に「例文を使っている」とすぐに見破られるでしょう。そのため、自分なりの回答と言葉で受け答えすることが大切です。

最終選考となる面接がうまくいけば、内定をもらえる可能性が一気に上昇するので、事前に対策しましょう。

介護職から異業種転職の成功率を上げる3つのコツ

介護職から異業種転職の成功率をあげる3つのコツについて解説します。

退職する前に転職する

退職する前に転職活動を進めましょう。退職してからの転職だと、収入面の焦りから精神的にしんどくなるためです。

また、最悪のケースでは妥協して転職先を決めなくてはなりません。そうなると、せっかく転職の決意をしたのが無駄になってしまいます。

そのため、今の職場で働きながら転職活動を進めていき、内定をもらってから退職手続きをするとよいです。実際に、ほとんどの人が退職前から転職活動をしているので、特に問題はありません。

ただし、パワハラや転職活動ができないほど長時間労働をしている場合は、体調を崩す前に辞めることを視野に入れましょう。

譲れない条件を3つピックアップする

譲れない条件を3つピックアップしておくと、転職の成功率をアップできます。給与や働き方など多くの希望があるかもしれませんが、全てに当てはまる転職先はないためです。

そのためにも、まずは希望条件を全て紙に書き出しましょう。続いて、優先順位を付けていき、最低限譲れない条件を3つに絞って検索するとよいです。

それでも3つに絞るのが難しい人は、必ず譲れない条件を1つ決め、その他の条件を2つずつ組み合わせるなど工夫してみてください。

転職エージェントを活用する

異業種転職には、転職エージェントの活用がおすすめです。業界の専門知識がなくても、あなたに合った転職先を紹介してくれます。

転職エージェントをおすすめする理由は、以下の通りです。

転職エージェントは、日程調整や求人検索を代わりに行ってくれるので、今の職場で働きながら転職活動を進められます。忙しい介護職だからこそ、活用するメリットが大きいといえます。

数ある転職エージェントのなかでも、特におすすめなのは以下の3つです。

サイト名	特徴
リクルートエージェント	給与や働き方など条件面が優れた非公開求人が20万件以上と業界トップクラスに多い
doda	転職サポートとは別に企業からの直接オファーがくるスカウト機能がある
マイナビエージェント	サポーターの対応がよく、抱えている求人に良質なものが多い

転職エージェントは無料で利用できます。複数のサイトを活用しても問題ないので、多くのサポートを受けながらあなたに合った転職先を見つけましょう。

まとめ

介護職から異業種転職をする場合は、年齢が若いほど成功率がアップします。20代であればベストですが、どんなに遅くても30代前半までには次の職場を見つけておきたいところです。

また、転職する際には介護職での経験をアピールしましょう。実際に、コミュニケーションスキルや協調性などは、介護職の強みとして転職活動に活かせます。

ただし、今の職場に不満を持っていて「介護を辞めて転職したい」という方は、退職前に理由を明確にした方がよいです。もしかすると、介護が嫌なのではなく今の職場が合わない可能性も考えられます。

本サイトでは「介護職の仕事がやってられない場合の対処法」や「介護士の年収をアップする方法」の記事を紹介しています。記事を読むことで新たな選択肢が見つかる可能性があるので、ぜひ参考にしてください。