「介護の夜勤バイトに興味がある」
「介護の夜勤バイトはきついと聞いたが大丈夫か心配」
このように悩んでいる人もいるでしょう。
結論からいうと、介護の夜勤バイトはきつい側面もありますが、実は楽な場合が多い仕事です。
この記事で、介護の夜勤バイトがきついといわれる理由と、主な仕事内容や働くメリットを紹介します。ぜひ参考にしてください。
介護の夜勤バイトがきついと言われる3つの理由
介護の夜勤バイトがきついといわれる理由は以下の通りです。順番にみていきましょう。
- 勤務時間が長い
- 3交代制だと仮眠できない
- 人数が少ない
勤務時間が長い
介護の夜勤は主に「2交代制」と「3交代制」にわかれており、2交代制の場合、勤務時間が17時から翌朝9時までと長い点が「しんどい」といわれる原因になっています。
一方で2交代制は事業所によって2~3時間の休憩が取得可能です。本職があり、バイトとして介護の夜勤で働いている方にとっては疲労回復の時間を持てるため、続けやすいといえるでしょう。
また時給で働くバイトにとって、勤務時間が長いのは稼ぐチャンスといえます。「1回でしっかり稼ぎたい」と思う人は、2交代制の夜勤バイトがおすすめです。
3交代制だと仮眠できない
3交代制の場合は勤務時間は8時間と2交代制に比べ短いものの、日勤と同じ休憩時間しか与えられず、仮眠する時間がありません。本業後に3交代制の夜勤バイトをすると、肉体的・精神的に厳しい環境になるといえるでしょう。
一方で、3交代制は勤務時間が短いため自分の時間が持ちやすく、ストレスもたまりにくいといえます。
「短時間の勤務で稼ぎたい」人は、3交代制の夜勤バイトを検討してもよいでしょう。
人数が少ない
夜勤勤務は日勤に比べてスタッフの人数が少なくなる事業所が多く、利用者の急変や予期しない事故やトラブルが起きた場合、イレギュラーな対処が必要になる場合があります。
事業所によっては1人で夜勤を行う日もあるため、十分に休憩が取れなかったり、適切な対応ができなかったりするかもしれません。
一方で、夜勤バイトは何もなければ日勤より待機時間が長い場合が多いため、昼間は忙しくて手をつけられない仕事を行うのによいでしょう。人数が少ないため人間関係に気をつかうことも少なく、夜勤バイトの方が気楽に働けるという声も聞かれます。
介護の夜勤バイトは楽?主な仕事内容を紹介
介護の夜勤バイトの仕事内容を紹介します。事業所により違いがあるものの、以下の仕事内容が基本です。
仕事 | 内容 |
夕食の準備や片付け | ・夕食の配膳 ・食事介助 ・口腔ケア ・服薬介助 |
就寝準備 | ・排泄介助 ・着替え介助 ・居室へ誘導 ・ベッドへの移乗及び臥床 ・翌日の衣服等の準備 |
安否確認 | ・定期巡回 ・呼吸状態の確認 ・覚醒状況の確認 |
事務作業 | ・介護記録の記入 ・物品の補充 |
起床介助 | ・着替え介助 ・車いすへの移乗 ・排泄介助 |
朝食準備 | ・朝食の配膳 ・食事介助 ・口腔ケア ・服薬介助 |
日勤スタッフへの引継ぎ | ・引継ぎや連絡事項の確認 ・申し送り |
介護の夜勤バイトには日勤と同じくさまざまな仕事があります。一方で、入浴介助やレクリエーションといった業務がないのが特徴です。
一方で、就寝準備や安否確認、起床介助は夜勤ならではの業務といえます。また、深夜時間帯でも利用者の求めに応じて排泄介助を行ったり、緊急時には看護師や医師への連絡したりとイレギュラーな対応も必要です。
事務作業は日勤と比べて時間を取ってできる場合が多く、スムーズに日勤のスタッフへの引継ぎが可能でしょう。
介護の夜勤バイトで働く3つのメリット
介護の夜勤バイトで働くメリットは以下の通りです。
- 日勤より稼げる
- 日勤より業務量が少ない
- 人間関係で悩みにくい
日勤より稼げる
介護の夜勤バイトには、日勤より稼げるというメリットがあります。これは労働基準法により22時から午前5時までの勤務を行った場合、賃金を通常の25%以上割り増しして支払わなければならないと定められているからです。
使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
引用:労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第三十七条
日勤の給料と比較すると同じ時間で高額の時給が得られるため、より収入を増やしたい方にとって非常に大きなメリットとなります。
日勤より業務量が少ない
介護の夜勤バイトは利用者の就寝時間中が勤務時間のため、業務量が少ない点がメリットです。
日勤では業務に追われて「ここまでやろう」と思っていた仕事に手をつけられない場面も多々ありますが、夜勤バイトでは自分のペースで仕事と向き合えます。
また夕食や就寝準備、起床介助や朝食準備などがあるものの、記録業務や見回りが主な仕事のため、身体への負担は少ないでしょう。
人間関係で悩みにくい
夜勤バイトでは日勤に比べるとスタッフの数が少ないため、人間関係で悩みにくいというメリットがあります。
わずらわしさを感じる人間関係に悩む時間を利用者のケアにあてられるため、介護士本人のスキルアップにもつながるでしょう。
ただし介護職では、トラブルが起きたときスタッフ同士の連携が重要なポイントとなります。度を超えて仲良くする必要はないものの、細かい情報共有やコミュニケーションを取りながら、スタッフ一丸となって利用者のサポートができるよう努めましょう。
介護の夜勤バイトで働く2つのデメリット
一方で、介護の夜勤バイトで働くデメリットは以下の通りです。
- 体調管理が大変
- そもそも未経験だと難しい
体調管理が大変
介護の夜勤バイトは2交代制の場合約16時間の勤務となるため、体調管理に気を付ける必要があります。特に日勤の介護など別の仕事をしている場合、体力が必要です。
2交代制の夜勤バイトは、基本的に2~3時間の仮眠が取れるといっても、利用者の急変や要望への対応により忙しくなると、思うように休憩に入れません。休憩なしで働き続けなければならない可能性もある仕事です。
夜勤バイトを行う際は生活リズムが変則的になるため、日々の食事や睡眠などを意識し、体調管理に気をつけましょう。
そもそも未経験だと難しい
もう1つデメリットとして挙げられるのは、介護の夜勤バイトはそもそも業界未経験だと難しい点です。
介護の仕事自体は未経験でもできるものの、夜勤は日勤に比べて人数が少ない分、スタッフ一人ひとりの判断力が求められます。現場の経験なくそのような場に出くわしても、慌ててしまって何もできない場合もあるでしょう。
さまざまなメリットから「夜勤バイトがしたい」と思っても、まずは日勤を経験して介護の仕事について一通り分かった上で行った方が、適切な判断がしやすいです。
介護の夜勤バイトがおすすめの人
介護の夜勤バイトは、以下のような人におすすめです。
- とにかく稼ぎたい人
- 体力に自信がある人
- 少しでも介護の仕事の経験がある人
上記でも説明したように、同じ時間仕事をしても夜勤の仕事は日勤の1.25%の給料が支払われるため、とにかく稼ぎたい人は夜勤バイトがおすすめです。特に2交代制は勤務時間が約16時間と長く、その分稼げるので人気のバイトといえます。
夜勤バイトはほかにも、少しでも介護の仕事経験があり、体力に自信がある人にもおすすめです。
介護のアルバイト探しにおすすめの求人サイト
この記事を読んで「介護の夜勤バイトをしたい」と思った人は、どのような職場があるのか、求人募集を行っている事業所を検索してみましょう。以下でおすすめの求人サイトを紹介します。
- 介護求人ナビ
- ジョブメドレー介護
- 介護ワーカー
介護求人ナビ
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まとめ
介護の夜勤バイトをきついのではないかと不安に思う人も多いでしょう。しかし実際は、日勤よりもよい給料を得られ、業務量も少なく、人間関係にわずらわされないよい環境といえます。
体調管理や未経験者には難しいなどのデメリットがあるものの、しっかりと稼ぎたい人にはおすすめです。
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