介護士とヘルパーの違いは?介護福祉士との違いや仕事内容・給料面の違いも解説

介護士とヘルパーの違いは?介護福祉士との違いや仕事内容・給料面の違いも解説 介護転職の悩み
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  • 「介護業界への転職を希望しているが、介護士とヘルパーの違いってなに?」
  • 「仕事内容や給料面に違いはあるの?」

「介護士」も「ヘルパー」も良く聞く言葉ですが、介護業界への転職を希望しているなら、どのように違うのか知っておきたいですよね。同じく知りたい言葉として、「介護福祉士」もそうでしょう。

この記事では、介護士とヘルパー、さらに介護福祉士の違いや、仕事内容・給料面の違いを解説します。

最後まで読んで、2つの違いを理解していきましょう。

介護士とヘルパーの違いは明確にはない

介護士とヘルパーの違いは明確にはない

実は、介護士とヘルパーの違いは明確にはありません。基本的には同じ「介護の仕事をしている人」を指す言葉です。

  • 介護士とは
  • ホームヘルパーとは

それぞれ詳しく紹介します。

介護士とは

介護士とは、資格の有無にかかわらず、広義で「介護業務に従事している人」のことです。自宅に訪問して、以下のような介護サービスを提供します。

  • 食事介助:食事をする手助けをしたり、むせないように見守る
  • 排泄介助:ひとりでは排泄ができない人や機能に障害がある人の手助けをする
  • 入浴介助:身体の清潔を保つために入浴の手助けをする
  • 更衣介助:衣服を着替える動作を手助けする
  • 移乗介助:車椅子からベッド、トイレから車椅子など、座る場所を乗り換える手助けをする
  • 歩行介助:転倒リスクのある人の歩行を手助けする

介護士は、介護保険法に基づいてケアマネジャーが作成したプランをベースに、介護を行います。

高齢者を楽しませるレクリエーションや、介護日誌の作成も業務のひとつです。

関連記事:【まるっと解説】介護の仕事内容とは?本当にきつい?

ホームヘルパーとは

ホームヘルパーとは、ヘルパーの正式名称です。もともとはホームヘルパー1級・2級を取得する必要がありましたが、2013年4月に資格制度自体が廃止されました。

ホームヘルパーの資格にかわり、2級相当の資格として介護職員初任者研修、1級相当の資格として介護福祉士実務者研修が導入されています。

介護職は無資格であっても実務に携われますが、あくまで介護助手・介護補助という形で、利用者の身体に直接触れない「生活援助」の業務が中心です。

無資格から働いて、資格を取得することもできますので、介護業界で働きたい人は、あきらめないでチャレンジしてください。

介護と資格については以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:介護の仕事は資格がなしでも働ける!?資格なしでもできる仕事内容や介護士の平均給料を徹底解説!

介護福祉士とヘルパーの違い

介護福祉士とヘルパーの違い

一方、介護福祉士とヘルパーには、明確な違いがあります。

  • 介護福祉士:資格の取得が必要
  • ヘルパー:無資格でも働ける

介護福祉士は、数ある介護の資格の中でも唯一の国家資格です。介護福祉士国家試験を受けるための方法は3つあります。

  • 実務経験ルート:3年以上の実務経験+450時間の実務者研修を受講
  • 養成施設ルート:養成施設にて2年以上1,850時間の履修を行う
  • 福祉系高校ルート:福祉系高校にて3年以上1,855時間の履修を行う

養成施設ルートは、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士要請施設を卒業した人に限り、受講期間が短縮されるため、最短1年で介護福祉士の資格取得試験にチャレンジできます。

介護業界で働く意欲があるけれど未経験の人の場合は、働きながら資格取得をめざせる「実務経験ルート」がおすすめです。

最短の方法ではありませんが、実際に介護現場で働くことで実務に携わることができ、費用も養成施設に通うより抑えられます。

ヘルパーは無資格のため、利用者に直接触れる介護は行えません。身体介護を行いたい人は、介護福祉士へのステップアップを目指しましょう。

仕事内容

介護福祉士は、ヘルパーに比べて行う業務が増えます。具体的には以下の通りです。

  • リーダーとしてのチームマネジメント
  • 専門的な介護技術や知識(介護士に対する指導)

介護福祉士には、利用者に対してチームでケアを行う際のリーダーとしての役割を担うことが期待されており、チームマネジメントも業務に加わります。

また、指導役として、介護士へ専門的な技術や知識を教える業務も増えるでしょう。

介護福祉士としてこれらの経験を積んだあとは、上位資格である「認定介護福祉士」、施設長などの「マネジメント職」、ケアプランを作成し、適切な介護を行っていく「ケアマネジャー職」などのキャリアパスが描かれます。

介護福祉士はヘルパーと比べ、責任ある立場であることを覚えておきましょう。

以下の記事で介護福祉士の仕事内容を詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:介護福祉士とは?仕事内容や取るメリットをわかりやすく解説

年収・給料

介護福祉士とヘルパーの年収・給料を比較すると、介護福祉士の方が高いです。

加えて、経験や技能のある職員に対して作られた「介護職員等特定処遇改善加算」により、勤続10年以上の介護福祉士には、月8万円ほどの処遇改善を実施する方針があるため、さらに高い水準の年収となる可能性もあります。

マネジメントやリーダーシップのスキルも身に着けて管理職に昇進すると、年収600万円も不可能ではないでしょう。

平均給与(月収)
介護福祉士約32.8万円
無資格約27.1万円
引用:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」

実際に厚生労働省による「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護福祉士の資格を所有している人と、無資格で働いている人の平均給与の差は、月間で5万円以上の差が生じています。

いまは資格を保有していない人でも、仕事をする中で取得すると良いでしょう。

転職

現在の事業所から別の事業所に転職しようとした際に、ヘルパーよりも介護福祉士のほうが、転職で有利といわれています。

それは、介護業界唯一の国家資格である介護福祉士を取得している人のほうが、介護の技術や知識が豊富で、即戦力になると期待されるからです。

介護業界自体が人手不足に陥っているため、無資格であっても転職は可能です。ただ、無資格OKの求人が限られるなど、転職先を選定するのに、不利になる可能性が予想されます。

介護の仕事を長く続けていきたいと思うのであれば、資格の取得を検討しても良いでしょう。

待遇面

ヘルパーと介護福祉士が同じ職場に転職した場合、福利厚生などには大きな変化はありません。

しかし、介護福祉士の資格を取得していれば、より待遇の良い職場へ転職がしやすくなるため、結果的にヘルパーよりも待遇の良いところに転職できるでしょう。

仮に待遇面で気になるところがあった場合は、条件交渉も可能です。

本人では言いづらい給料や休日の件などは、転職の際に利用した求人サイトのアドバイザーが、転職希望者にかわって条件交渉を行ってくれるサービスもあります。ぜひ利用してみてください。

まとめ

まとめ

介護士とヘルパーには大きな違いはありませんが、介護福祉士とヘルパーでは、仕事内容や年収・給料、転職や待遇面が、大きく違う点を理解して頂けたでしょうか。

これから介護業界へ転職し、長く働いていこうと思う人は、1つずつ資格を取得していき、介護福祉士をめざすことをおすすめします。

介護福祉士は将来的に現場を離れ、マネジメントを行う立場になりうる人物です。介護業界の中でキャリアアップしていきたいと思う人も、ぜひ資格取得に向けて進んでいきましょう。

以下は、介護業界への転職に便利な転職サイトのおすすめを比較した記事と、介護福祉士になるにはどうすれば良いかをまとめた記事です。ぜひ読んでみてください。

関連記事:【厳選26選】介護転職サイトおすすめ比較

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