40代で介護転職できる？メリットや成功するポイントを紹介

「介護職への転職を考えているが、40代で転職はできる？」

「40代で介護業界へ転職するメリットや成功するポイントを知りたい」

介護業界への転職を考えている人で、このように感じている人もいるでしょう。

結論からいうと、40代でも介護職への転職は可能です。しかし、実務経験があるか？資格を持っているか？などの状況によって転職難易度は変わります。

この記事では、どんな人が40代で介護転職ができるのか、また、介護転職をするメリット・デメリットや転職成功のためのポイントを解説。

記事の最後では、介護転職におすすめの求人サイトを紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

40代で介護転職できる？

40代での介護転職は可能です。ただし、上でも伝えたように、難易度は状況によって変わります。以下で、3つの状況別に、転職難易度をみていきましょう。

実務経験があり介護福祉士などの資格を持っている人

実務経験があり、介護福祉士などの資格を持っている人は、即戦力として歓迎され、転職もしやすいです。40代という年齢も、これまで多くの経験を積んできたとみられ、転職後の働きを期待されます。

採用面接の場では、今までの経験から得た学びやスキルを、ぜひアピールするようにしてください。

過去の話だけでなく、管理職への昇進も含めて、将来のキャリアパスなども明確に伝えられると良いでしょう。

実務経験はないが資格がある

実務経験はないが資格はある人は、難易度は高いと予想されます。しかし、提出する履歴書や職務経歴書などの書類や面接の対策をすれば、不可能ではありません。

書類上や採用面接では、これまで異業種で働いた経験から培ったスキルを、介護業界でどう活かせるかをアピールすると良いでしょう。

自分ではわからないと思う人は、求人サイトの「転職エージェントサービス」を利用するのもおすすめです。介護業界に詳しい転職アドバイザーが、第三者の目線で転職希望者自身の強みを見つけ出し、転職成功のサポートをしてくれます。

関連記事：【厳選26選】介護転職サイトおすすめ比較

実務経験もないが資格もない

実務経験も資格もない人は、介護転職は難しいでしょう。体力的に20代・30代よりも劣るとみられるうえ、いざ介護の現場を経験してみて、イメージとのギャップに退職する人も多いからです。

それでも介護転職を成功させたいと思う人は、なにもない状態で転職活動を行うよりも、手始めに資格を取ると良いでしょう。介護職には資格がなくてもできる仕事もありますが、資格を取得することで、基本的な知識があることをアピールできます。

介護の資格はいくつかありますが、なかでも「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」の2つがおすすめです。記事の後半で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。

40代で介護転職する3つのメリット

40代で介護転職するメリットは、以下の3つです。

定年後も見据えて長く働ける

出産率の低下と医療技術の発展を原因に、日本の少子高齢化が年々進んでいく中で、介護の需要は今後も高まることが予想されます。

そのため、介護業界は定年後も見据えて長く働ける業界という点がメリットです。仮に勤務している施設が経営悪化におちいって退職したとしても、すぐに次の仕事を見つけられるでしょう。

また、近年AI技術の発達により、仕事がなくなるのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、介護職は利用者の心に寄り添ってサービスを提供する仕事。そのため、機械的に仕事をこなすAIに奪われにくい仕事といえるでしょう。

管理職を目指しやすい

介護転職をすると、介護に必要な資格を取得したり実務経験を積んだりすることで、管理職を目指しやすくなる点が2つ目のメリットです。

一般的な企業では、管理職に昇進するには10年前後の期間が必要となる場合が多いです。しかし、介護業界のキャリアアップは、それよりも短い期間で叶う可能性があります。

例えば、介護の資格の中でも唯一の国家資格である「介護福祉士」と、各都道府県が認定する公的資格である「ケアマネジャー（ケアマネ）」を取得することで、キャリアアップが望めます。それぞれの取得に最低かかる年数は以下の通りです。

資格名	取得までの最短期間
介護福祉士	1年
ケアマネジャー（ケアマネ）	5年

介護福祉士になるには、主に3つのルートがあり、一番早く取得できるのは、厚生労働大臣が指定する指定養成施設を卒業して、介護福祉士試験を受けるルートです。

普通科の高校を卒業した人は養成施設に2年通う必要がありますが、福祉系大学や社会福祉士養成施設、保育士養成施設を卒業した人は、最短1年で介護福祉士資格が得られます。詳しくは、以下の記事の中で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：介護福祉士になるには？状況別でおすすめの方法も紹介

ケアマネジャー（ケアマネ）は、試験受験の要件として「介護福祉士としての実務経験を5年以上（かつ900日以上）積むこと」の項目があります。そのため、最短で5年の期間が必要です。

介護福祉士に比べると長いと思うかもしれませんが、先ほど紹介したように、一般的な企業の昇進期間と比べると半分ほどの期間となります。

家族の介護に活かせる

40代で介護転職する3つ目のメリットは、家族の介護に活かせることです。

40代というと、自身の親の介護も考え始める年頃。いままで介護に触れてこなかった人にとっては、不安に思うこともたくさんあるでしょう。

介護転職をすると、資格取得や現場の中で、正しい介護の知識やスキルを身につけられます。いざ自身の家族が要介護状態になったときも、介護の仕事で覚えたケアや対応の仕方などが役に立つでしょう。

40代で介護転職する2つのデメリット

40代で介護転職するデメリットは2つです。

転職活動が長引きやすい

40代で介護転職をすると、転職活動が長引きやすくなります。というのも、同じ未経験であれば、体力があり、より長期間働いてくれる可能性のある20代・30代のほうが採用されやすいためです。

それらのデメリットをカバーするためには、書類選考で落とされないためにも、履歴書や職務経歴書を採用担当に刺さる内容にすることが求められます。介護業界は未経験であっても、いままで異業種で働いて得た知識やスキルは十分活かせますから。

強みを効果的にアピールするためにも、「転職アドバイザー付きの求職サイトを活用し、履歴書を添削してもらう」と、より良い内容になるでしょう。

収入は減ることが多い

同じ転職であっても、現在仕事をしているのと同じ業界での転職と、40代での介護転職では、後者のほうが収入が減ることが多いといえます。

各事業所での待遇は改善傾向にあるものの、全国の介護職員でつくる労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン（NCCU）」の調査によると、月給制で働く介護職員の平均年収は年収が380万8000円。年収の全産業平均との差は75万6,300円といった結果が出ています。

40代は、子どもの進学や住宅ローンなど、支出が多い年代のため、収入が減ると困る人も多いでしょう。

一方で、介護業界はパートや派遣など働き方の選択肢が多く、ライフスタイルに合わせて働けるのは、魅力的なポイントです。

40代で介護への転職がおすすめ人

40代で介護転職におすすめな人は、以下の通りです。

介護職は、高齢者の移乗介助や、着替えの介助など、体力を使う仕事です。また、人手不足が原因で仕事量が増えることで、ストレスが多い仕事ともいえるため、心身ともに健康な人が合っています。

プライベートと仕事を両立させたい人にも、介護職はおすすめです。介護職は、正社員以外にもアルバイト・パートや派遣など、さまざまな働き方があるため、個人の理想に応じて、仕事を探せます。

さらに、将来食いっぱぐれないスキルがほしい人も、介護転職を検討しましょう。先に触れた通り、介護は今後も需要が高まる仕事です。実際に60代・70代になっても現場で働いている人も珍しくなく、一生の仕事を探している人におすすめです。

40代が介護転職を成功させる3つのポイント

ここまで読んで、40代で介護転職をしたいと思った人もいると思います。40代で介護転職を成功させるには、以下のポイントを押さえて転職活動を行いましょう。

介護職で活かせる経験やスキルがないかを考える

介護業界が未経験であっても、今までの仕事で培った経験やスキルの中で、介護職で活かせるものがないかを考えましょう。以下は、介護職で活かせる可能性のあるスキルと、具体的な場面です。

活かせるスキル	スキルが活かせる具体的な場面
コミュニケーション能力	利用者や家族の想いをしっかりと聞いて受け止められる
観察力	利用者のささいな変化に気づける
マネジメント能力	（主任クラス以上）適切な人員配置を行い、施設の運営を円滑に行う

コミュニケーション能力と観察力は、利用者をしっかりと支えるのに活かせるスキルです。また、主任クラス以上になれば、施設の運営に携わることも多いため、マネジメント能力も大切でしょう。

応募者が多くいるような人気の事業所では、書類選考に通らなければ、面接の機会すら与えられません。今回紹介したようなスキルを、どのように活用できるかを、まずは履歴書や職務経歴書でアピールできるように考えてください。

資格を取得する

介護業界未経験であっても、資格を取得しておくと、「介護業界で働きたい気持ちが強い」と採用担当者から思ってもらえる可能性があります。以下の2つは、実務経験がなくても取得できる資格です。

資格名	内容
介護職員初任者研修	基礎的な介護知識やスキルを身に着けられる資格
介護福祉士実務者研修	介護職員初任者研修の上位資格 介護福祉士国家資格の受験要件の一つを満たせる

介護職員初任者研修は、規定の受講時間が130時間と定められており、集中して勉強した場合、最短約1ヶ月で取得可能です。

介護福祉士実務者研修は、無資格の場合は450時間の受講が必要で、最短6ヶ月で取得できます。介護職員初任者研修を修了した場合は、課題やスクーリングが一部免除となるため、もっと短い期間で取得できるでしょう。

資格取得の研修を受けることで、基本的な知識やスキルとともに、介護業界で仕事をするイメージを、具体的に持つことができるでしょう。また、資格を持っていれば、年収アップも期待できます。

介護業界への転職活動前に、ぜひ資格の取得を検討してください。

サポート付きの転職サイトを活用する

40代で介護転職をする際、転職アドバイザーからのサポートを受けることで、自力で活動するより成功率が上がる可能性があります。転職アドバイザーから受けられるサポートは、以下のようなものです。

転職アドバイザーによるサポートは、求人サイトごとに違います。介護転職に求人サイトを利用する場合は、どのようなサポートを受けられるのか、事前にチェックした上で申込みを行うと良いでしょう。

介護転職したい40代におすすめのサービス3選

介護転職をしたい40代におすすめの求人サイトを3つ紹介します。

カイゴジョブ

カイゴジョブは、累計会員数140万人と、非常に多くの人に利用されている介護業界専門の求人サイトです。

求人の多さや転職アドバイザーによるサポートの丁寧さにくわえて、介護の資格をまだ持っていない人は、介護専門の資格講座学校「カイゴジョブアカデミー」で、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などが受講できる点が大きな特徴といえます。

多くの「こだわり条件」から、自身の希望に合う求人を探すことが可能です。たとえばカイゴジョブで「未経験歓迎」で絞り込み検索した結果、約3万件の求人がヒットします。

メリット	デメリット
・求人数が多い ・サポートが丁寧 ・カイゴジョブアカデミーで研修が受けられる	・転職サポートは依頼する必要がある ・地方求人が少ない ・電話連絡がしつこいことも……

特に介護転職をする前に資格を取得しておきたい人は、カイゴジョブを利用しましょう。実際にカイゴジョブを利用した人の評判は、以下の記事で解説していますので、ぜひ見てください。

関連記事：カイゴジョブの評判は？メリット・デメリットやおすすめの人を紹介

介護ワーカー

介護ワーカーは、全国約9万件の求人情報を掲載している求人サイトです。都心部だけでなく、地方求人が多いことが特徴のため、地方への介護転職を検討している人は、ぜひ登録して利用してみてください。

任意になりますが、事業所との面接に同席してもらえる面接同行もあるため、緊張して面接が苦手という人にもおすすめです。

介護ワーカーで「未経験歓迎」の条件で探すと、約32,000件の求人情報が出てきました。今までの仕事で得たスキルをどのように活かすか、伝わる書き方を転職アドバイザーにサポートしてもらうことで、年収アップなどの条件交渉にも繋がりやすいでしょう。

メリット	デメリット
・地方求人数が多い ・面接同行などのサポートが魅力 ・年収アップなどの条件交渉をしてくれる	・電話やLINEがしつこい ・転職活動を急かされる場合がある ・希望と違う求人を紹介されることがある

関連記事：【2023最新】介護ワーカーの評判とは？実際の口コミをもとに特徴を解説

マイナビ介護職

大手転職サイト「マイナビ」が運営するマイナビ介護職は、検索のしやすさや待遇の良い求人が多い転職サイトです。

未経験OKの仕事を検索したところ、「約18,000件+非公開求人」という結果がでました。非公開求人とは、一般に公開されていない求人のことで、大手企業であったり、好条件の仕事が多いようです。

マイナビ介護職では定期的に出張相談回を行っているため、地方在住の人でも、転職アドバイザーとの直接面談することができます。

転職アドバイザーの顔を見て転職相談がしたい人は、ぜひマイナビ介護職への登録がおすすめです。

メリット	デメリット
・検索がしやすい ・待遇の良い求人が多い ・地方でも面談可能	・担当者に当たりはずれがある ・正社員以外の求人が少ない ・地方求人が少ない

関連記事：マイナビ介護職の評判は？メリット・デメリットやおすすめの人を紹介

まとめ

40代で介護転職ができるか不安な人も多いと思いますが、「長く働ける」「管理職を目指しやすい」「家族の介護に活かせる」など、多くのメリットがあります。そんな介護職への転職を成功させたい人は、記事の中で紹介している3つのポイントをぜひ実践してください。

また、介護業界専門の求人サイトは数多くありますが、転職アドバイザーからの無料サポートを受けられるサービスを活用しましょう。第三者の立場から転職のアドバイスがもらえるので、成功する可能性が上がりますよ！

最後になりますが、40代で介護転職は決して遅くありません。この記事を参考に、自分の希望に沿った働き方ができる良い事業所を見つけてくださいね！

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