介護資格はハローワークで取得可能!利用できる制度や取得できる資格を紹介

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  • 「ハローワークで介護の資格が取得できるって本当?」
  • 「取得できる介護資格の種類や、条件や流れが知りたい」

現在介護職への就職・転職を希望している人で、ハローワークでの介護資格の取得について知りたい人も多いでしょう。

ハローワークには介護資格の取得が無料でできる制度が設けられており、「介護職員初任者研修」「実務者研修資格」「介護福祉士」の3つが取得可能です。

本記事では、3つの資格の概要とともに、取得条件や利用の流れ、さらにハローワークを利用するメリットデメリット、ハローワーク以外で介護資格を取得する方法を紹介します。

介護職へ興味があり、資格の取得を検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

ハローワークでは無料で介護資格を取得できる制度がある

ハローワーク外観

ハローワークでは、求職者を対象に、就職・転職のために必要な職業訓練を無料で実施しています。

職業訓練は2種類あり、対象が「失業保険を受給できない人または受給期間が修了した人」か「現在失業保険を受給している人」か、が大きな違いです。

  • 求職者支援訓練
  • 公共職業訓練

2種類の訓練は、総称して「ハロートレーニング」とも呼ばれています。以下で、2つの違いを見てみましょう。

求職者支援訓練

求職者支援訓練とは「失業保険を受給できない人または受給期間が終了した人」「収入が一定額以下の在職者の人」が対象の職業訓練です。月10万円の給付金を受給しながら再就職・転職・スキルアップを目指し、受講します。

社会人経験のない人に向けた「基礎コース」と特定分野の専門知識を身に着けたい人に向けた「実践コース」に分かれており、内容や期間は地域により違います。

厚生労働省の資料によると、令和2年度の上半期では、基礎コース、実践コースともに応募倍率・定員充足率が上昇しており、希望者全員が受講するのは難しい状況です。

公共職業訓練

公共職業訓練は、主に雇用保険を受給している求職者が職業訓練によるスキルアップを通じて早期再就職を目指すための制度です。

基本的に受講料は無料であるものの、長期の講座は有料となる場合があります。

令和3年度の応募倍率は全体で120%となっており、分野によっては希望しても受けられない訓練もあるでしょう。(引用:厚生労働省「ハロートレーニング(離職者向け)の令和3年度実績」

ハローワークで取得できる3つの介護資格

介護 資格

職業訓練の2つの違いについて説明しました。以下で紹介する介護系の3つの資格に関しては、どちらの訓練を通じても取得可能です。

  • 介護職員初任者研修
  • 実務者研修資格
  • 介護福祉士

それぞれどのような資格であるのか、見てみましょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護の仕事の入門資格ともいわれる資格です。食事、入浴、排泄介助など、介護職員として働く際に必要な基礎知識と技術が備わっているのを証明します。

介護職員初任者研修は、3か月程度の受講で取得可能です。取得すれば即戦力として介護の仕事に直接活かせるメリットがあります。

介護職員初任者研修の資格については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ目を通してみてください。

実務者研修資格

実務者研修資格は、介護職員初任者研修の上位資格に位置づけられています。医療的ケアなどを含めてより高度な知識や介護技術を付けるための講座です。

実務者研修資格の保有は、次に紹介する介護福祉士の資格試験受験要件の1つでもあるため、介護の仕事を長く続けていきたいと思っている人は、ぜひ実務者研修資格を受講しましょう。

ハローワークの職業訓練では、期間として6か月程度が必要とされています。

介護福祉士

介護系資格の中で唯一の国家資格である介護福祉士の受験資格も、取得可能です。介護福祉士の受験資格を得るためには、3つのコースがあります。

介護福祉士の受験資格を得るためのコース概要
養成施設ルート高等学校等を卒業後、福祉系の大学や専門学校に入学するルート
福祉系高校ルート福祉科や介護福祉コースのある高校に入学するルート
実務経験ルート介護の現場で働きながら資格取得を目指すルート

ハローワークの職業訓練は、養成施設にあたるため、最短2年で受験資格が得られます。

介護福祉士は、介護の業務をこなしながら介護現場全体のとりまとめを行うリーダー的存在です。将来的に介護業界でキャリアアップを狙いたい人は、ぜひ取得を視野に入れてみてください。

ハローワークで介護資格を取得できる条件と利用の流れ

条件

ハローワークで求職者支援制度を利用して介護資格を取得するためには、利用条件をクリアしている必要があります。

  • 求職者支援制度の利用条件
  • 訓練開始までの流れ

訓練開始までの流れとともに紹介します。

求職者支援制度の利用条件

求職者支援制度を利用し、介護資格を取得するための条件は以下の通りです。

  • ハローワークで求職を申し込んでいる
  • 雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でない人
  • 労働の意思と能力がある人
  • 各種支援を行う必要があるとハローワークから認定された人

条件を満たせば、資格取得や技術習得のための訓練は無料で受講できます。別途テキスト代や交通費は負担が必要のため、注意しましょう。

さらに以下の条件を満たせば、職業訓練受講給付金が支給されます。

  • 本人の収入が月8万円以下
  • 世帯全体の収入が月30万円以下
  • 世帯全体の金融資産が300万円以下
  • 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
  • すべての訓練実施日に出席している(やむを得ない理由により欠席し、証明できる場合であっても、8割以上の出席が必要)
  • 世帯の中に給付金を受給して訓練を受けている人がいない
  • 過去3年以内に、不正行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
  • 過去6年以内に、職業訓練受講給付金の支給を受けていない

月10万円の生活支援の給付金を受給しながら職業訓練が受けられるため、該当する人はぜひ利用をおすすめします。

訓練開始までの流れ

ハローワークで介護資格の訓練を受けるためには、以下の手続きが必要です。

  1. 求職申込み
  2. 職業相談
  3. 受講申込書を提出
  4. 訓練実施機関による面接や筆記選考
  5. 就職支援計画の作成
  6. 訓練開始

適切な訓練コースを選定するため、受講の申込みまでに複数回の職業相談を行う必要があります。

各講座には募集期限が設けられており、過ぎてしまうと受講ができないため、注意して行動しましょう。

ハローワークで介護資格を取得するメリットとデメリット

メリット・デメリット

介護資格は、民間のスクールで取得も可能です。介護資格を民間のスクールではなく、ハローワークで取得するメリットとデメリットを紹介します。

  • メリット
  • デメリット

メリット

ハローワークで介護資格を取得するメリットは、以下の通りです。

  • ほぼ無料で受講できる
  • 月額10万円の給付金を受け取れる
  • 就職先の斡旋を受けられる

ハローワークで介護資格を取得するのは、費用面において大きなメリットが得られます。

介護職員初任者研修であっても通常は5万円〜8万円ほど必要です。一方、ハローワークではほぼ無料で受講可能な上に、条件を満たせば月額10万円の給付金が受け取れます。

また、職業訓練は、早期に就職できるための支援制度です。そのため、資格取得後には資格を活かせる就職先の斡旋を受けられます。

デメリット

ハローワークで介護資格を取得するデメリットは、以下が考えられます。

  • 取得まで時間がかかる
  • 受講できない可能性がある
  • 講座の日程が限定的

例えば介護職員初任者研修の場合、民間のスクールであれば最短3週間程度で資格取得できる場合があります。

しかし、職業訓練の講座は開催日程があらかじめ決められているため、取得まで時間がかかったり、受講できなかったりという点がデメリットです。

また、講座の日程が限定的なため、資格を取得するために欠席等をしないよう、規則正しい生活が求められます。特に取得まで2年が必要な介護福祉士の場合、長期にわたり職業訓練生活を送るための覚悟が必要です。

ハローワーク以外で介護資格を取得する3つの方法

資格取得方法

介護資格の取得は、ハローワーク以外でも可能です。

  • 民間スクールを利用する
  • 人材紹介会社の無料スクールを利用する
  • 資格取得制度を設けている勤務先を探す

以下で順番に紹介します。

民間スクールを利用する

まずは、民間のスクールを利用する方法です。

  • ニチイ
  • カイゴジョブアカデミー
  • 三幸福祉ガレッジ など

民間のスクールの数は大変多いため、聞いたこともある名前もあるのではないでしょうか。

民間のスクールで介護資格を取得するメリットとしては、日程を調整しやすい点があります。一方で、ハローワークでは無料の取得費用が民間のスクールでは必要になる点や、受講期間が長くなる点がデメリットです。

ただし、雇用保険の被保険者でなくなった日から1年以内の人であれば、雇用保険の被保険者期間が3年以上ある人を対象に受給できる「教育訓練給付金制度」を利用して、最大10万円の返還を受けられる可能性もあります。

早く介護の資格を取得して仕事をしたいと思う人は、制度の利用を検討しましょう。

人材紹介会社の無料スクールを利用する

人材紹介会社が資格取得のスクールを運営している場合、条件を満たせば費用がかからず資格の取得が可能です。

資格取得後には就職のサポートも行ってくれるため、安心して学ぶことができます。下記は一例となりますが、人材紹介会社の無料スクールを利用して取得できる資格の一覧です。

サービス名取得できる資格
介護ワーカー・介護職員初任者研修
カイゴジョブ・介護職員初任者研修
・介護職員実務者研修
介護JJ・介護職員初任者研修

資格を取得できれば、そのまま仕事の紹介もしてもらいやすいです。就職活動を行いつつ資格を取得したい人は、ぜひ利用してみてください。

資格取得制度を設けている勤務先を探す

資格取得制度を設けている勤務先を探して就職するのもよいでしょう。実務経験を積みながら、介護資格の取得が目指せます。

制度の有無や該当する資格は、勤務先によって異なるため、就職前に規則を確認するのを忘れないようにしましょう。

自身だけでは探しきれない場合、人材紹介会社のキャリアアドバイザーに紹介すると、求めている勤務先の紹介が受けられます。

まとめ

「介護職員初任者研修」「実務者研修資格」「介護福祉士の受験資格」は、ハローワークで無料で取得できる制度があります。現在介護職を探していて、ハローワークの利用を検討している人は、ぜひ利用してみてください。

利用前には、介護資格を取得できる条件と利用の流れを把握しておくとスムーズです。

さらに、ハローワークで介護資格を取得するのは、メリットとデメリットがあるため、あらかじめ理解し、デメリットが大きいと思えば他の方法で取得を検討するのもよいでしょう。

ハローワーク以外で介護資格を取得するためには「民間スクールを利用する」「人材紹介会社の無料スクールを利用する」「資格取得制度を設けている勤務先を探す」の3つがあります。

それぞれ内容を理解し、自身に合った方法で、介護職への就職を成功させてください。

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