障害福祉施設とは?仕事内容や働くメリットを徹底解説

障害福祉施設とは?仕事内容や働くメリットを徹底解説 介護転職の悩み
当サイトでは一部の記事で商品のご紹介を行なっております。
当サイトを経由しサービスの申し込みや商品の購入があった場合には、提供企業から報酬を受け取る場合がありますが、これは当サイト内の各サービスの紹介や評価、ランキング等に影響を及ぼすものではありません。
  • 「障害福祉施設に転職したい」
  • 「障害福祉施設の仕事内容を知りたい」

このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

障害福祉施設とは、障害のある人が通所する施設のことです。施設の定義は、障害者総合支援法によって定められています。

身体障害者の場合だと、食事や入浴といった日常生活の支援や、機能訓練を主に行います。精神障害者の場合は、社会復帰を目標とし、自立支援のための治療や訓練をおこなうのが一般的です。

この記事では、障害福祉施設の4つの種類と仕事内容を解説します。加えて、働く介護士のメリット・デメリットと、給料や必要な資格などもまとめたので参考にしてください。

障害福祉施設の4つの種類

障害福祉施設の4つの種類

障害福祉施設の4つの種類は以下の通りです。

  • 障害者更生施設
  • 障害者授産施設
  • 生活施設
  • 地域利用施設

障害者更生施設

障害者更生施設は、リハビリや訓練、治療を受けられる施設のことです。以下のように、身体障害や知的障害などでわかれており、利用者は入所・通所にてサービスを受けられます。

  • 肢体不自由者更生施設
  • 視覚不自由者更生施設
  • 聴覚・言語障害者更生施設
  • 内部障害者更生施設
  • 知的障害者入所更生施設
  • 知的障害者通所更生施設

働く職種では、介護士の他にサービス管理責任者や生活支援員などがあります。また、未経験者も職員として働いており、経験を積んでキャリアアップを目指す人も多いです。

障害者授産施設

障害者授産施設とは、就業する意欲や技術を身につけるための施設です。身体・知的・精神などの障害を持つ人を対象とし、主に実務作業や職業訓練などを行います。

施設の種類には入居して訓練を行うタイプと、決められた日時に通所するタイプの2種類があります。また、家族のケガや病気で介護が難しい場合だと、ショートステイも可能です。

障害者授産施設で働く職種で多いのが、作業指導員や職業指導員などです。加えて、介護福祉士といった介護に関連する有資格者や経験者も多く働いています。

生活施設

生活施設は、常時介護を要する身体障害者向けの施設です。名前の通り、生活で必要とする介護やリハビリを受けられます。

入所・通所の2種類があり、自立のために生活訓練を受けられる施設もあります。働く職種は、主に介護士やヘルパー経験者が多いですが、介護助手として未経験者を採用している施設も少なくありません。

地域利用施設

地域利用施設とは、障害者に向けて地域交流や創作活動を行う施設で、以下の2種類があります。

  • 地域活動支援センター
  • 知的障害者福祉ホーム

いろんな人と交流をしながら楽しめる場を提供しており、デイケアが多いのが特徴です。

また、働く職種は介護士のほかに、社会福祉士や生活相談員などがあります。創作活動としてレクリエーションも行っているので、人との触れ合いが好きなのであれば、経験問わず採用している施設が多いです。

障害福祉施設の仕事内容

障害福祉施設の仕事内容

障害福祉施設の仕事内容は、種類によって大きく異なります。また、同じ種類でも施設によって違うので、前提として踏まえておきましょう。

主な仕事内容は、以下の通りです。

  • 生活介護
  • レクリエーション
  • 自立訓練(生活訓練)

生活介護

障害福祉施設では、食事や入浴補助、オムツ交換などの生活介護を行います。また、洗濯や掃除などを一緒に行い、障害者が自立した生活ができるよう支援するのも生活介護の一環です。

ただし、生活介護は障害支援区分によって対象者が定められています。以下は、対象者となる定義です。

利用対象者50歳未満50歳以上
原則障害支援区分3以上障害支援区分2以上
障害者支援事業所などに入所障害支援区分4以上障害支援区分3以上

一般的には、上記の対象者を常時介護が必要な人とも呼びます。そのため、生活施設で働く場合だと、生活介護は仕事に含まれているケースがほとんどです。

また、そのほかの種類でも、対象となる人が通所している場合があります。生活介護は仕事として携わる可能性が高いと考えておきましょう。

レクリエーション

レクリエーションは、集団・個別問わず仕事内容に含まれています。行う内容としては、数名で簡単なゲームをしたり、創作活動として個別に絵を描いたりなどさまざまです。

レクリエーションは利用者が楽しめるだけでなく、身体機能や思考力を高めるために効果的です。また、成功体験を通じて、意欲の向上にもつながります。

そのため、レクリエーションは障害福祉施設では重要な仕事です。利用者の安全を確認しながら一緒に楽しむのはもちろん、企画や準備なども仕事内容に含まれると覚えておきましょう。

自立訓練(生活訓練)

自立訓練(生活訓練)は、パソコン操作の指導や体調管理のサポートなどを行います。また、食事のマナーや社会のルールなどをアドバイスするのも自立訓練の一環です。

そのため、生活介護の延長として訓練を行うといったイメージになります。対象となる障害者も身体・精神・知的など多岐にわたるので、どの施設で働いても仕事内容に含まれている可能性が高いでしょう。

また、障害福祉施設の自立訓練にリハビリを行う機能訓練もありますが、生活訓練とはまた別です。介護士が行う仕事内容ではなく、機能訓練指導員が行う仕事になります。

こちらは身体機能に関わる仕事なので、無資格では携われません。介護士はあくまで「生活訓練のみ携われる」と覚えておきましょう。

障害福祉施設で働く3つのメリット

障害福祉施設で働く3つのメリット

障害福祉施設で働くメリットは、以下の3つです。

  • 利用者や家族から感謝される
  • 幅広い知識やスキルが身につく
  • 転職で有利になる

利用者や家族から感謝される

障害福祉施設で働くと、利用者や家族から感謝されるメリットがあります。そもそも、障害者の定義は、障害者基本法において以下のように定められています。

障害者 身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害(以下「障害」と総称する。)がある者であつて、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。

引用元:障害者基本法第2条

そのため、障害者は日常生活でできないことが多く、日々大変な思いをしています。ただし、障害福祉施設に通所することで、できなかったことができるようになるケースが増えるでしょう。

そうすると、利用者や家族は喜び、施設の職員へ感謝の気持ちが強まります。結果的に、感謝されることで働く職員も達成感を感じるはずです。

日々の頑張りが結果に出やすい仕事でもあるので、やりがいにもつながるでしょう。

幅広い知識やスキルが身につく

幅広い知識やスキルが身につくのもメリットといえます。事実、障害に関して理解があるつもりでも、障害者の生活に関わらないと気づけない部分も多いでしょう。

障害福祉施設で働くことで、日常で何に困っているのか、日々どう感じているのかなど、仕事を通じて障害に対する理解が深まるはずです。

また、介護度が高い利用者が多いので、ケガや予期せぬトラブルが起こる可能性も高まります。利用者が安全に生活するためには、一定以上の介護スキルがないと成り立ちません。

そのため、日々の仕事をしていくなかで、介護職としてのスキルアップが望めます。知識とスキルが身につくとともに、利用者や働く施設から必要な人材として感謝されるでしょう。

転職で有利になる

介護職のスキルアップができることで、介護施設はもちろん、福祉分野でも転職が有利になります。転職先の例は、以下の通りです。

  • 高齢者施設
  • 自治体の専門窓口
  • 障害者専用の転職支援サービス

高い介護スキルが求められる高齢者施設は、即戦力の人材を求めています。そのため、障害者福祉施設で働いた経験があれば、採用される可能性がアップするでしょう。

また、障害に関する知識を活かした仕事として、自治体の専門窓口や、障害者専用の転職支援サービスがあります。特に、これらの仕事は身体的疲労が軽減されるので、年々衰えてくる体力面で見ても転職先には最適です。

幅広い施設で活躍の場があり、キャリアアップにもつなげやすいでしょう。

障害福祉施設で働く2つのデメリット

障害福祉施設で働く2つのデメリット

障害福祉施設で働くデメリットは、以下の2つです。

  • 暴力行為へ対処も必要
  • 施設によっては夜勤がある

暴力行為へ対処も必要

なかにはパニックを起こして暴れる利用者もいるので、暴力行為への対処も必要です。事実、施設の利用者は身体障害者だけでなく、精神障害者や知的障害者もいます。

本人たちは意図して暴力を振るうつもりはありません。ただし、感情のコントロールが難しいゆえに、暴力行為へとつながってしまうのです。

そのため、利用者を落ち着かせる工夫や、自分だけでなく周りにもケガをさせない対処が求められます。未経験から働く場合は、施設の上司や先輩職員にどう対処すべきか助言を受けましょう。

施設によっては夜勤がある

入所施設だと夜勤があるので、体力面のしんどさを感じるかもしれません。特に、夜勤は日勤との交代勤務がほとんどです。

慣れるまでは体調管理が難しく、昼間に寝られずに体を壊してしまった人も少なからずいます。そのため、夜勤を避けたい人は求人票を確認してから応募しましょう。

障害福祉施設への転職がおすすめの人

障害福祉施設への転職がおすすめの人

障害福祉施設への転職がおすすめなのは、以下のような人です。

  • 障害者介護のスキルや経験を増やしたい人
  • 障害者に携わる職種への転職を考えている人
  • 体力に自信がある人

特におすすめなのが、障害者介護のスキルや経験を増やしたい人です。今後のキャリアにおいても有利に進められるので、働いた経験を活かせる場が増えるでしょう。

また、これから転職をする人は、サポート付き転職サイトがおすすめです。本サイトで「おすすめの転職サイト」を紹介しているので、下記を参考にしてください。

障害福祉施設についてよくある質問

障害福祉施設についてよくある質問

障害福祉施設についてよくある質問は以下の通りです。

  • 主な仕事内容は?
  • 給料は高い?
  • 資格がないと採用されない?

主な仕事内容は?

入居者の介護や健康管理が主な仕事内容です。以下に仕事内容をまとめたので、参考にしてください。

仕事内容詳細
入居者の介護食事や入浴などの生活介護
入居者の健康管理食欲の低下や体温・血圧に異常がないかチェック
入居者の身体機能管理筋力の衰えや関節可動域に不自由がないかなど身体機能を管理する
家族への近況報告・相談利用者の生活状況や体調などの報告

給料は高い?

介護職のなかでは、やや安い職種になります。以下に、その他の職種と比較した一覧表をまとめました。

施設名平均給料
障害福祉施設308,760円
老健339,390円
訪問介護324,690円
デイサービス288,880円
グループホーム296,180円
参考元:厚生労働省「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果の概要」
参考元:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況調査結果」

全体で見ると高いわけではありませんが、年々増加傾向にあります。介護の需要は高まっているので、今後はさらにアップすると考えられるでしょう。

資格がないと採用されない?

無資格でも採用する施設はあります。資格がなくても障害福祉施設で働けるので、原則として問題ありません。

一方で、介護福祉士の資格を持っていると採用が有利になります。給料も資格が有無で差が出るので、なるべくなら転職前に取得した方がよいでしょう。

ただし、介護福祉士の試験を受けるには、実務経験3年以上、または指定養成施設を卒業するなどのルールが定められています。介護福祉士について知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

まとめ

障害福祉施設で働くと、介護職としてのスキルが身につけられ、今後のキャリアも有利に進められます。特に、障害者の理解が深まることで、介護施設だけでなく福祉分野でも求められる人材になれるでしょう。

とはいえ、施設の種類が多いので、あなたに合った職場が見つかりづらいかもしれません。そのため、障害福祉施設で働きたい人は、転職サイトに登録しましょう。

転職サイトを利用すれば、あなたに合った職場を紹介してくれ、未経験からでも採用されるようサポートをしてくれます。そのなかでも、特におすすめな転職サイトは以下の3つです。

サイト名おすすめの理由
カイゴジョブ求人数が10万件以上と多く、施設や資格などで絞込検索ができる
介護ワーカー地方求人が豊富で、面接同行(任意)などサポートが手厚い
マイナビ介護職全体的に良質な求人が多く、職場の雰囲気に不安がある人におすすめ

上記の転職サイトは、面接同行や条件交渉などの転職サポートも受けられるので、ぜひ活用してください。

タイトルとURLをコピーしました