介護職で働きやすい職場の特徴は？働きやすいおすすめの施設も紹介

このように考えている方は、自分に合った働きやすい職場を見つける必要があります。

しかし、介護職の求人はさまざまな種類のものが多数存在するので、どのような点に気を付けて職場を選べばいいのか迷ってしまうことも多いです。

この記事では、職場選びで迷わなくても済むように、働きやすい職場の特徴や、働きやすい施設7選、職場選びのよくある質問について詳しく解説していきます。

この記事を読めば、あなたにピッタリの職場が見つかるでしょう。

介護職で働きやすい会社・職場の特徴5選

介護職で働きやすい職場の特徴は以下の5つです。

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

雰囲気が明るい

雰囲気が明るい職場は働きやすい場合が多いです。

なぜなら雰囲気が明るい職場はスタッフや利用者が協力的な可能性が高いためです。雰囲気が明るい職場では、介護サービス利用者さまの笑顔を引き出すための配慮や努力がなされています。

たとえば上述のような配慮が上手くいけば、利用者さまはスタッフに信頼を寄せてくれ、協力的な関係が築けて、明るい雰囲気が生まれます。

また、利用者さまを笑顔にするには、質の高い介護サービスを提供することも不可欠です。

質の高いサービスを実現するには、スタッフの緊密な連携が大切になるので、スタッフ同士の協力関係がうまく築けている必要があります。

つまり明るい雰囲気があるということは、利用者さまやスタッフの間に信頼関係があり、互いに協力的で、質の高い介護サービスが提供されている可能性が高いということです。

働きやすい職場を探す際は、利用者さまの表情をよく見て明るい雰囲気があるか観察してみましょう。

スタッフの言葉遣いが丁寧

スタッフの言葉遣いが丁寧な職場は気持よく働けることが多いです。

言葉遣いが丁寧だと、尊重する気持ちが相手に伝わるので、お互いに連携や協力できる関係をつくりやすくなります。

逆に、言葉遣いが乱暴だったり高圧的だと威圧感や不快感を感じる原因になり、わからないことを聞きにくくなったり頼みごとをしづらくなる可能性が高いです。

介護の職場では、利用者さまとの会話やスタッフ同士の連絡で毎日多くのコミュニケーションが発生します。

そのため気持のよいコミュニケーションが行われているかどうかは、働きやすさに大きく影響するでしょう。

利用者が生き生きしている

介護サービス利用者さまに笑顔があふれ、生き生き生活している現場は、働きやすい可能性が高いです。

なぜなら、利用者さまが生き生きしている現場では、介護サービスが上手く機能していて質の高い業務が行われていると考えられるためです。

質の高い介護を提供するためには、利用者さまと信頼関係を築きながら、スタッフ同士も良好な関係を保ち、適切に協力して業務を行う必要があります。

そのため利用者さまの姿から生き生きとした様子を感じ取れるなら、職場全体の人間関係がよいことが想定されます。

職場の環境を判断する際は、利用者さまに生き生きした様子が見られるかよく観察しましょう。

教育制度が整っている

教育制度が整っている職場には以下のメリットがあり、働きやすいです。

介護業界は少子高齢化などの影響により深刻な人手不足です。そのため、毎日の業務をこなすことで忙しく、勉強の時間を確保するのが難しい場合があります。

しかし、教育制度が整っている職場であれば、研修や資格取得支援制度があり、学びの機会が提供されるので、知識やスキルを学んで仕事に生かすことが可能です。

また、教育制度がしっかりしていて新人を育てる意欲のある職場は、人気があったり、定着率が良かったりして、比較的人手不足になりにくい特徴もあり働きやすくなります。

職場を探す際は、教育制度の充実も気にするとよいでしょう。

勤務時間が決まっている

勤務時間が決まっていると以下のメリットがあり働きやすいです。

介護の仕事は、24時間体制で行われる場合、夜勤の仕事があります。

たとえば、日々の就業時間がバラバラで、日勤と夜勤を繰り返す働き方をすると、生活リズムが崩れ体調を崩しやすくなる可能性が高いです。

また、シフトの時間が頻繁に変動すると、いつ仕事が入るかわからないため、プライベートでの予定を立てづらくなります。勤務時間が決まっていた方が、生活は安定するでしょう。

ただ、仕事の時間を柔軟に変更できる方が便利だと考える方もいますので職場を選ぶ際は自分の生活スタイルに合わせたシフトで働けるかを確認しましょう。

介護職の中でも働きやすい施設7選

以下の７つは比較的働きやすい介護の職場です。

それぞれの特徴について詳しく解説していきます。

有料老人ホーム

有料老人ホームは民間の営利団体が運営する施設です。

入居者さまに手厚いサービスを提供している所が多く、比較的設備も充実しています。日々を快適に過ごせるよう豪華な内装やクリニックを併設しているところが多いのも特徴です。

有料老人ホームは、入居者さまの状態やニーズに対応するため、以下の3種類が存在します。

「介護付き」は文字通り介護を必要とする方の老人ホームで、看護師を24時間体勢で配置していたり、技能訓練指導員が常駐している場合もあります。

「住宅型」は生活支援サービスや外部の介護サービスを組み合わせて受けられる老人ホームです。レクリエーションやイベントを充実させている場合が多いです。

「健康型」は主に自立できている方を対象にしたホームです。食事や生活支援は行われますが、基本的には介護を必要とせず、元気な方が余生を楽しむための場所です。

有料老人ホームが働きやすい理由には以下の点が挙げられます。

有料老人ホームで働く場合、福利厚生が充実している傾向があり、さらに資格取得を支援してくれる場合もあります。

他の施設と差別化するために、設備の充実や人員の数にも十分な配慮がなされるため、入居者さま一人一人に対して丁寧な介護が可能です。

また高級なホームでは入居者さまをおもてなしするための接遇スキルが学べる場合もあります。

好待遇な職場で、入居者さまに丁寧な介護サービスを提供したい方にはおすすめです。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、社会福祉法人や地方公共団体などが運営している公的介護施設です。

常に介護が必要で自立した生活が困難な方のための老人ホームになっています。

特別養護老人ホームが働きやすい理由には以下の点が挙げられます。

特別養護老人ホームは利用者さまの終の棲家になることも多く、入居者さまが亡くなるまでお世話することになります。

そのため長い間、特定の入居者さまと付き合っていける可能性が高いです。

また特別養護老人ホームでは要介護度の高い方が多いため、日々の業務のなかでさまざまな介護について多くの知識や技術が学べます。

一方で、三大介護と呼ばれる身体介助・入浴介助・排泄介助がメインの仕事となり、介護を行う側の身体的な負担が重くなりがちです。

そのため、体力があり向上心を持って学ぶ姿勢のある方であれば働きやすく感じるでしょう。

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、心身機能の維持・改善のためのリハビリテーションを提供する施設です。施設利用者さまが介護を必要とせずに自宅で生活ができるよう支援します。

介護サービスに加え医師のサポートを受けられる施設のため、医師や看護師などの医療関連の方と関わる機会が多い職場です。

介護老人保健施設が働きやすい理由として以下が挙げられます。

介護老人保健施設は、基本的に施設利用者さまの健康の維持・改善を目的としているため、利用者さまが以前の状態から回復して家に帰る場面が見られます。

利用者さまの元気を取り戻すサポートができるので、やりがいを感じられる場面が多いでしょう。

また比較的要介護度が低い方が利用する施設なので、要介護度の高い方を受け容れる施設に比べると介護スタッフの体にかかる負担が小さくなるのも特徴です。

介護した方が回復して元気に家に帰る場面を見たい方は、介護老人保健施設への就職を視野に入れましょう。

デイサービス

デイサービスは、介護サービス利用者さまがリハビリテーションやレクリエーションを行う日帰りの施設です。

デイサービスが働きやすい理由として以下が挙げられます。

利用者さまがデイサービスに通うのは日中なので基本的に夜勤はありません。そのため日勤と夜勤を繰り返す不規則な働き方をせずに済み、健康的な生活リズムを保ちやすいです。

要介護度が低めの方が利用するので、無資格・未経験でも可能な業務が多く、仕事をはじめやすいでしょう。

またデイサービスでは利用者さまに楽しんでもらうためのレクリエーションがあります。

レクリエーション業務は、複数の職員が意見を出し合い協力しながら行われるので、チームワークのなかで一体感を感じられます。

利用者さまやスタッフとのコミュニケーションが得意な方や生活のリズムを保ちたい方にはおすすめの職場です。

グループホーム

グループホームは認知症のお年寄りが5〜9人の少人数で共同生活を送る施設です。

介護サービス利用者さまの自立支援をするのが仕事で、具体的には以下の業務が含まれます。

グループホームが働きやすい理由として以下が挙げられます。

グループホームは入居者が少ない小規模の施設です。

そのためスタッフの目が行き届きやすく、介護サービス利用者さま一人一人に寄り添ったサービスの提供がしやすい特徴があります。

また、基本的には利用者さまの自主的な生活のサポートが目的の施設なので、常に介護が必要な要介護度の高い方は少ないです。

利用者さまの体に直接触れて行う身体介護の機会も少なくなるため、無資格・未経験でも働きやすく、介護スタッフの身体的な負担も少なくなります。

買い物や掃除など入居者さまの生活サポートができれば十分働けるので、無資格・未経験の方はグループホームでの仕事もご検討ください。

訪問介護事業所

訪問介護事業所は、スタッフが利用者の自宅へ訪問し、必要とされる介護サービスを提供する形態の職場です。

介護サービス利用者さまが自立した生活を送るためのサポートを目的としており、訪問介護を行うスタッフが多数在籍しています。

以下が訪問介護事業所に所属した場合の業務です。

訪問介護事業所が働きやすい理由として以下が挙げられます。

訪問介護は夜勤がほぼありません。さらに労働条件によっては、1日に訪問する件数を調整できる場合もあるので、生活のリズムを作りやすいところがメリットです。

また訪問介護を行う場合、基本的には利用者さまと介護スタッフがマンツーマンの状態で業務を行います。

そのため業務をする際は、利用者さま一人に集中することが可能です。加えてスタッフ間の人間関係で苦労することがありません。

単独で業務を行いたい方は訪問介護をご検討ください。

病院

介護職員が病院で働く場合は、患者さまの生活支援と医師や看護師のサポートがメインの業務になります。

以下が具体的な業務内容です。

病院が働きやすい理由として以下が挙げられます。

病院で勤務をする場合、介護スタッフも病院の職員として手厚い福利厚生を受けられます。

また、病院では医師や看護師との連携が必要になるため、介護スタッフも医療の専門用語や医療的ケアについて知る必要があります。

そのため、医療の知識やケアの技術を身につけたいという方にとってはメリットが大きい職場環境です。

介護職で働きやすい職場を探している人からのよくある質問

介護職の方が新たな職場を探す際によく抱く疑問は以下の通りです。

それぞれの疑問についてお答えします。

未経験でも働きやすい職場を見つけられる？

未経験でも働きやすい職場を見つけることは可能です。

経験不問で介護職を募集しているところは多く、とくにデイサービスやグループホームなど、無資格・未経験からでも十分に活躍できる職場があります。

募集要項をよくチェックして自分が働きたい条件にマッチしている求人を探しましょう。

働きやすい職場を選ぶなら介護資格はあったほうがいい？

介護資格はある方が有利です。

たとえば介護職員初任者研修があれば直接体に触れて行う「身体介護」が行えますし、介護福祉士の資格があれば、自分の実績をアピールできます。

そのため、資格がある方が職種や職場を選ぶ際の選択肢が広がり、より働きやすい職場に出会いやすくなります。

無資格でも介護職に就けますが、今後キャリアアップや転職の可能性を考えるなら資格取得はおすすめです。

まとめ

働きやすい介護の職場は人によって条件が異なります。

たとえば、未経験で受け容れてほしい方がいる一方で、自分の持つ高いスキルを生かして働きたい方がいます。

レクリエーションを通してスタッフや介護サービス利用者さまと密な関係を築きたい方もいれば、人間関係が負担でレクリエーション業務を敬遠する方もいるでしょう。

介護の現場にはさまざまな働き方があり、職種や施設によって業務内容が変ります。

自分の性格や仕事に求める条件を洗い出したうえで、募集要項を確認して理想の職場を探しましょう。